矢作川研究所日記

2015/05/30

有間竹林愛護会勉強会


豊田市旭地区の有間町で活動している愛護会主催の勉強会と懇親会に参加しました。洲崎研究員による、望ましい河畔林の管理手法の話を愛護会員のみなさんが、とても熱心に聴いている姿は印象的でした。また、懇親会でふるまわれた会員の手作り弁当は、この場所で採れた竹の子を使用した竹の子ごはんや惣菜で、綺麗になった河畔で食べる竹の子ごはんは格別に美味しかったです。実は次の日もこの場所へ行き、子どもと一緒に魚釣りをしました。2日間に渡って矢作川の自然を感じ、癒されたのも、愛護会の皆さんの日々の活動のおかげと感謝しています。(内田良平)



2015/05/29

流下物調査

矢作川を流れる流下物には落ち葉、川底の石からはがれた藻類、動物の死体など様々なものがあり、魚類や水生昆虫の餌としても利用されます。矢作川の上流から下流にかけて流水部12地点、ダム湖4地点で流下物調査を行いました。流水部では網目が0.1 mmの三角錐型のネットを水中に設置し、流れてきた物を網で受けたのですが、2~3分間でネットが詰まる程の流下物が採集されました。この後、流下物を大きさ毎に仕分けし、矢作川の地点毎、ダムの前後やダム湖内で流下物の量や質がどう変化するかを分析する予定です。(白金晶子)




2015/05/21

オオカナダモ駆除効果モニタリング

市民活動グループ『矢作川の環境を守る会』はオオカナダモ駆除活動を行っています。研究所は駆除効果を評価するモニタリングを手伝っています。この日はオオカナダモで覆われた川底と覆われていない川底から石を拾い上げ、石表面に付着した藻類を採取しました。採取した付着藻類を蒸留水に混ぜてサンプル瓶に入れ比較してみると、オオカナダモが覆っていた場所の試料の色は覆われていない場所より薄く、アユの餌となる藻類が減っていることが分かりました。現在、採取した付着藻類の量と種類組成の分析を進めています。(内田朝子)


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2015/05/09

第15回矢作川「川会議」

第15回矢作川「川会議」が古鼡水辺公園にて開催されました。「母なる川、矢作川のこれから」をテーマにした今回は、前日までの五月晴れから一転して朝から曇に覆われ肌寒い中でしたが、246名もの参加がありました。基調講演では、前豊田市長の鈴木公平さんから個人そして行政の立場から関わられた様々な経験をもとに矢作川への想いをお話しいただきました。講演中にちらついた小雨も意に介さず話される様子に参加者も熱心に聞き入っていました。矢作川「川会議」実行委員会代表の硲さくらさんからは矢作川「川会議」のふりかえりとして、立ち上げから現在までの川会議の内容や構成団体の紹介、そして関わってくださった大勢の方々への感謝の想いをお話しされました。ディスカッションでは、鈴木公平さんに加え、山~川~海の立場から、根羽村森林組合の今村豊さん、矢作川「川会議」実行委員会の新見克也さん、東幡豆漁業協同組合の石川金男さんにパネラーとしてご登壇いただきました。各立場からの活動紹介やこれからについての話題が展開される中、自分たちの想いを別の立場の人たちに知ってもらいたいという意見が印象的で、それぞれの立場に留まらず流域としての連携・交流を進めていく必要性を感じさせる内容でした。交流会にも多くの方が参加され、恒例となった太鼓の演奏(御船太鼓クラブ)や矢作川の魚・カメの展示(矢作川水族館)とともに話に花を咲かせ、盛況のうちに閉会となりました。(山本大輔)


笑顔もこぼれるパネルディスカッション