矢作川研究所日記

2016/07/25

初めての川づくりに挑戦しました

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2016/07/07

溶存酸素データロガーの設置をおこないました

溶存(河川水に溶け込んだ)酸素データロガーの設置をおこないました。
川中の食物連鎖の基となっているのは付着藻類です。付着藻類は、矢作川でもアユなど水生動物の重要な餌となっています。近年、矢作川では天然アユがたくさん遡上しているのにアユが釣れません。餌の付着藻類が釣果に関係しているかどうかを調べる目的で、付着藻類の生産力の推定を試みています。昼間、付着藻類は太陽エネルギーを使って光合成をし、有機物を作り酸素を出します。この仕組みを利用して水中に溶け込んだ酸素濃度の変化から付着藻類の生産力を間接的に測るという理屈です。
溶存酸素データロガーは10分間隔でデータを記録するようにしています。雨で川の水が増水し、私たちが調査に入れない時でもデータロガーはデータを記録してくれます。万が一、ロガーが流されたりしないように、川底にしっかりと固定することが重要なので、写真のようなステンレスのロガー設置台を製作してもらいました。この台は30kgありますが、流れないように、ステンレスの杭で川底に止めています。(内田朝子)