矢作川研究所日記

2017/06/11

ミシシッピアカミミガメの広域一斉防除を実施しました

 豊田市アカミミガメ防除プロジェクト実行委員会(会長 矢部隆/愛知学泉大学教授)は、環境省「アカミミガメ対策推進プロジェクト」の一環として、地域住民・企業・大学・行政の共働体制によるアカミミガメ防除を進めています。
 今年度は、6月2~4日に逢妻女川で、6月9~11日に逢妻男川で、アカミミガメの広域一斉防除を実施しました。この6日間で、地域住民・協力企業から延べ486名の方々にご参加いただき、合計で1096個体のカメを捕獲しました。このうち、在来種のニホンイシガメは4%(44個体)、スッポンは19%(203個体)であったのに対し、外来種のアカミミガメは75%(823個体)を占める結果となり、両河川における増殖の実態が明らかとなりました。
 今後は、捕獲データの詳細な解析を行うとともに、カメ類をはじめ水生生物等の生息に関する調査を実施して、防除効果の検証を進めることにしています。

※ プロジェクトの内容や防除の様子は、市政番組「とよたNOW」の特集で紹介しています。
  ぜひ、ご覧ください。
  2017年7月3日(月)「捨てガメをなくそう アカミミガメ防除プロジェクト」  
 


写真1 「籠わな」の設置状況(左)と捕獲したカメの取り出し作業(右)


写真2 運搬されたカメの計測作業(左)と計測の指導を受ける豊田西高生(右)