矢作川研究所日記

2019/07/28

“ふるさとの川”には生きものがいっぱい!今年もドジョウ三兄弟が!(岩本川探検隊2019)

 市民と行政の共働による「ふるさとの川づくり」がすすむ岩本川で、5年目となる川遊びイベントの岩本川探検隊(主催 岩本川創遊会、協力 矢作川研究所)が開催されました。台風による荒天、増水の懸念から一転して天候は回復し、地域の親子ら総勢34人が無事に岩本川の今の様子を体験しました。
 サッカーワールドカップで世の中が盛り上がっていた昨年は「岩本川ワールドカップ」をテーマにしましたが、今年はなんといっても「間もなく豊田でラグビーワールドカップ!」ということでラグビーの選手の数と同じ15種類の生物を探します。ワークシートも一般的な図鑑とは一味違い、ラグビーにちなんだ解説で笑いを誘います。




 「はじまりの会」は探検隊長のあいさつに始まり、ラグビーをこよなく愛するスタッフから熱の入った説明がありました。岩本川で初めて遊ぶ参加者もいましたが、ガサガサに慣れている子どもがタモ網の使い方を上手に説明してくれました。その後、注意事項の確認をし、熱中症対策タブレットと水分を口にしてから、岩本川に向かいます。



 岩本川探検隊では恒例のごみ拾いをしてから、ハカセの笛の合図で探検がスタート!ところが、岩本川創遊会のメンバーは「事前の草刈りのときには、魚が全然捕れなかったけど、大丈夫かな」と口々に言っています。まじですか。。。


 しかし、そんな心配もなんのその。みんなの網には、ヤゴ、エビ、ザリガニ、オタマジャクシなどのいろいろな生きものが入ります。始めのころは「魚がとれない」という声も聞かれましたが、だんだんと慣れてきたのか、岩本川の代表選手カワムツを中心に、ニシシマドジョウ、ホトケドジョウ、ドジョウのドジョウ3兄弟などを捕まえていました。しかも、今までに無いくらいに捕れる魚が大きい!




終わってみれば、ワークシートに記載した15種類の生きもののうち、13種類が確認されました。今までときどき見られたアユは今年はおらず、川底の石にもアユの食み跡は見つけられませんでした。矢作川のアユの遡上数が例年より少な目だったことが影響しているかもしれませんが、自然が相手なので、そういうときもあります。
 それでも、いろいろな種類が捕れること、大きな魚が捕れるようになったことは、土砂を取り除く浚渫によって単調な環境になってしまう川に対して、多様な環境を創り、維持できるよう、地域の人たちの手で育んでいる結果が出ているのだと思わずにはいられませんでした。


 保護者のアンケートでは、お子さんの様子について、「生物を発見してつかまえる様子が楽しそうで、見てて嬉しかったです」「魚やザリガニなど、生き物が沢山いて喜んでいました」との回答があり、子どものアンケートでも、回答した7人全員が「とても楽しかった」「また岩本川で遊びたい」「岩本川がすき」と回答。みなさん笑顔で会場をあとにしていました。

 「一年に一度じゃない、一生に一度だ」というフレーズを掲げた今年の岩本川探検隊。 川遊びにはまた来ることができるけれど、今年の岩本川探検隊で感じたことは、この日の岩本川でしか得られない。そういう想いを込めて、ラグビーワールドカップのチラシから参考にさせていただきました。
 昨年好評だった、捕まえた魚の観察やスケッチはスケジュールの都合で行えませんでしたが、自分で初めて捕まえた生きものや岩本川のことを、みんなの記憶にしっかりと刻まれたのではないかと思っています。




2019/07/25

初音川ビオトープ愛護会と「管理・活動計画図」ワークショップを開催しました

 研究所は豊田市内に18ある河畔林整備の団体「水辺愛護会」の活動を支援しています。そのうち3つの愛護会で、モデル的に、活動対象地の「管理・活動計画図」を作成することになりました。「管理・活動計画図」とは、愛護会会員の方々に集まっていただいて、ワークショップ方式でこれまでの活動をふりかえり、今後の活動を展望して、それを紙面に落とし込んだものです。
 7月25日に竹中区民会館で「初音川ビオトープ愛護会」の第一回目のワークショップが行われ、11人の方に集まっていただきました。
 初音川が逢妻男川に流れ込む合流部附近の水田が、水質浄化を目的とした池を中心としたビオトープに生まれ変わったのが2003年。それからずっと、初音川ビオトープ愛護会が管理をしてきました。
 まず、活動前から現在までの航空写真を見ながら、その時々の「目標」「活動」「運営」「連携」をふりかえりました。水質浄化の目的は途中で達成され、植樹直後は小さかった木がどんどん大きくなりました。昨年度末には魚道も完成しています。様々な変化を経たことを確認したうえで、現時点での「成果」と「課題」を出し合い、最後に今後の目標などを考えました。
 活発な意見交換が行われ、次回のワークショップでは、魚道作りに伴い伐採された樹木を補植する意味も兼ねて、植樹について考えることになりました。現在ビオトープにある樹木の種類も踏まえ、何を目的に、どこに、どんな木を、いつ植えるか。具体的に地図上に構想を描く予定です。