矢作川研究所日記

2022/05/29

広沢川で川づくり学習会(ふるさとの川づくり事業)

石がアーチ状に組まれた落差工(らくさこう)

猿投町まちづくり協議会と猿投町子ども会、研究所で、広沢川での川づくり学習会を行いました。

猿投山を源流とする広沢川では、2020年度から住民と行政の共働による「ふるさとの川づくり事業」が行われています。昨年度、ワークショップにより広沢川の未来像が描かれ、今年度から川づくりに取り組みます。まずは学ぶことからと、第1回川づくり学習会に18人の方が集まってくださいました。

治水のために川底の土砂を減らした(浚渫した)区間では、岸を護るため、また、川自身の流れの力を活かして川幅や水深を多様にするために石が置かれています。その役割と、川幅や水深が多様になると、好む場所が異なる多様な生物がすみやすくなることを学びました。また、人が川に親しむためには川の草刈りが必要になりますが、草丈が低いうちに一度伐る、人が利用するところを集中的に刈り、そうでないところはあまり刈らないなど、草刈の負担が過大にならないための意見交換もありました。


岸を守る水制工

流れに変化をもたらす置き石

参加者アンケートでは、参加者全員が川づくりに関心を「持った」(「とても持った」12人、「やや持った」6人)、今後も川づくりに「参加したいと思う」(「とても思う」11人、「やや思う」7人)と回答してくださいました。

今後は親子の川遊び体験、二度目の川づくり学習会の他、住民自らが実際の川に石を設置して川づくりをする体験会も実施予定です。