矢作川研究所日記

2022/07/31

広沢川で川遊び!(ふるさとの川づくり事業)

猿投町を流れる広沢川で、地域の親子を対象にした川遊び体験会「広沢川で川遊び!」が行われました。

広沢川は「ふるさとの川づくり事業」の対象河川で、土砂が溜まりにくく、生き物がすみやすく、親子が遊びやすい小川として再生・維持することを目指しています。

この川遊び体験会は、その一環として、ふるさとの川づくり事業に研究所と共に取り組んでいる猿投町まちづくり協議会によって主催され、猿投自治区が共催、猿投町子供会が協力して開催されました。

実は、広沢川での川遊び体験会の企画は一昨年、昨年とあったのですが、新型コロナウィルスの流行により中止になっていました。3度目の企画で実現した今年は、地域の皆さんの想いが盛り込まれた「広沢川の未来希望図」が完成しており、丸子橋付近では溜まった土砂を減らす工事と多自然の川づくり(石組み)が既に実施されているため、今回の川遊び体験会は川を知っていただくいいチャンスとなりました。

40人を超える親子の皆さんは、「丸子橋」付近では笹船を流して、石組みによって多様になった流れを確認しました。川に降りやすい「めがね橋(畑中橋)」付近ではタモ網を使ってガサガサをして生き物を探しました。
広沢川で親子の皆さんが生き生きと遊ぶ姿をまちづくり協議会の方々が見守っていました。

その後、みんなで捕まえたホトケドジョウ、カワムツ、ヤゴ(オニヤンマやコオニヤンマ、ダビドサナエなど)、ナベブタムシなどを水槽やトレーに移し、「広沢川水族館」ができました。子どもたちは熱心に研究員の解説を聞いていました。

アンケートでは、「楽しかった」「水深が浅くて安心して子どもと遊ぶことができた」「いろんな生き物がいること、意外と遊びやすいことを知った」などの回答がありました。

真夏の日差しが降り注ぐ中でしたが、川づくりによって変化しつつある広沢川を存分に体感していただけた時間になったと思います。

ふるさとの川づくり事業の今後の予定として、川づくり学習会の2回目が、10月に行われる予定です。
(1回目の様子はこちらです↓)
広沢川で川づくり学習会 (第1回の様子)






2022/07/01

矢作川 糸状緑藻の流程分布調査

まだ6月というのに連日の猛暑です。今年も矢作川の上流から中流にかけて糸状緑藻の流程分布調査を進めていて、今日は葵大橋に出かけました。分布調査は、流れ幅×流れ方向100~200 mの範囲にメッシュポイントを設定し、各ポイントの川底1m×1mを直接目視し、生育の有無を確認します。
この日は、私がこれまでに経験した6月の野外調査で最も暑いと感じた日でした。調査が終わる頃、期末テストが終わって開放感でいっぱいの学生さん、川で沐浴するワンちゃんと三々五々、涼を求めに集まってきました。


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