河川敷のたまりに取り残されたフナ類とコイ類を見つけました

2023/04/11

 4月11日、矢作川の河川敷にできた「たまり」で、体長35cm前後のフナ類31匹(写真左)と、体長65cm前後のコイ類4匹が泳ぎ回っているのを見つけました。
 フナ類やコイ類は春を迎えると、ヨシなどの植物が生えた岸辺の浅瀬で産卵することが知られています。そこで「たまり」に沈んでいた落葉落枝をよく観察すると、おびただしい数の卵が付着しているのを確認することができました(写真右)。この場所は冬には水が全く無い窪地だったのですが、4月7-8日の雨で増水・冠水したタイミングでフナ類やコイ類が入り込み、産卵したと考えられます。その後の水位の低下で「たまり」に取り残されてしまったようでした。
 「たまり」は普段、矢作川本流の水域から切り離された池のような環境です。水位の低下によって干上がってしまうこともあれば、増水によって年に数回ほど本流と繋がることもあります。このような環境の変化の中で、成魚や卵たちは無事に生き延びることができるのか、観察してみたいと思います。(浜崎健児)


写真左:たまりの浅瀬で休むフナ類。写真右:落葉や落枝に付着した卵(直径1.5mm前後)。


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