カワヒバリガイ広域調査

2016/06/07


5月27日、30日、6月7日に愛知工業大学河川研究室の方々と特定外来生物カワヒバリガイの広域分布調査を行いました。カワヒバリガイは写真のような2枚貝で夏に産卵し、1年で1cm程成長します。この時期は昨年産まれた貝が1cm弱に成長していますので、概ね1cm未満の貝が見つかれば、その場所より上流でカワヒバリガイが昨年生まれたことになります。今年は矢作川本流の矢作第二ダム下流から米津橋までの地点に加え、矢作古川および広田川など20を超える地点で調査を行いました。調査は一定時間に川底の石をひっくり返し、石の裏やコンクリートの壁面などに付いたカワヒバリガイを採集します。カワヒバリガイは現場でエタノール固定し、実験室で殻の長さ(殻長)を測ります。今回の調査では矢作古川の古川頭首工の下流や矢作川本川中流の古鼡(越戸ダム下流)などでカワヒバリガイの密度が高い状況でした。新たに調査地点となった矢作古川では、すでに大量発生している状況が確認され、今後の状況を注意深く見守っていく必要がありそうです。(白金晶子)


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