鹿乗川を調査しました

2017/08/22


 
 安城南高校の科学部の生徒さん達と鹿乗川の調査を行いました。鹿乗川は岡崎市の水田地帯を水源とし、高校の近くを流れて矢作川に合流する川です。科学部では以前から水質調査などを行っていましたが、今回、鹿乗川の自然環境を地域の小学生に知ってもらうための教材づくりの一環として、川の生きものを調べました。

 鹿乗川は普段から少し濁りがあり、水質もあまり良くありませんが、みんな臆することなく川に入っていきました。調査は一定の面積にどれだけの生き物がいるかを調べる定量調査をはじめ、タモ網やカゴ網を使用して魚類や水生昆虫を採集しました。魚類ではタモロコ、ギギ、カマツカ、水生昆虫ではたくさんのコガタシマトビケラ属のトビケラが捕れました。ただ、カダヤシやカワリヌマエビ属、サンカクアタマウズムシ科の外来種も多く確認されました。

 現場で採集した生物は学校に持ち帰り、顕微鏡やルーペなどを使って種類を分けました。生徒さんたちは一緒に捕れてしまった水草や砂の中から小さな虫を探し出したり、資料や図鑑を見ながら種類を特定したりと、根気良く作業を続けていました。


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