百々の川辺で植物観察&植物遊び

2022/04/10

当研究所は、市民による水辺愛護会活動の活性化に向けた支援の一環として、ニホンミツバチの養蜂のお手伝いを行っています。百々水辺愛護会では2017年に養蜂を始め、秋には地域の親子も参加する採蜜会を実施してきました。2021年の採蜜会は休止となりましたが、あわせて開催を企画していた植物観察会は、さまざまな植物の花が観察できる春に、平井小学校地域学校共働本部の「土曜学習」の一環として、別途開催することになりました。

当日は快晴の空の下、平井小・寺部小・市木小の親子12組35人と、百々水辺愛護会の6人が集まりました。参加者には資料として、百々の特徴的な植物やその遊び方と、活動地で季節ごとに見られる20種の花の図鑑を配布しました。


かじってみよう!


ウラシマソウを観察

まず百々水辺愛護会の今井会長さんから、この川辺が子どもの頃遊んでいた場所だったことや、県が整備した散策路を愛護会が管理していることをお話しいただきました。原っぱで「この草は変わった味がするよ、かじってみて」と言ってスイバを見せると、恐る恐る口にした男の子が「すっぱい!」。その後は皆さんが次々に「試食」。不思議な形のウラシマソウの花をしげしげと観察したり、ヤエムグラを服や帽子にくっつけあったり、タラヨウの葉の裏に文字を書いたりと、思い思いに楽しんでいました。草地に咲いている色とりどりの花を採集する子も多く、ヤブカンゾウの葉を笛にして吹く音も鳴り響いていました。


タラヨウの葉裏に字を書く


集合写真

上流側の百々貯木場では、ここをつくった方の子孫である愛護会員の今井さんから、かつて上流の山で伐った木材を筏にして流した歴史の話もして頂きました。参加者アンケートでは、全組の親子が「とても楽しかった」「やや楽しかった」と回答していました。また、12組中10組が「水辺を保全する活動に参加したいと思いますか?」との問いに「とても思う」「やや思う」と回答してくださいました。共働本部の近藤さんからも、ぜひまた来年も開催したいとのお声を頂きました。(洲崎燈子・吉橋久美子)


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