2022/09/25
当研究所は、各水辺愛護会が今までの活動をふりかえり、今後の活動を展望する「管理・活動計画」づくりのお手伝いをしています。今年度は矢作自治区水辺愛護会でこの計画を作りますが、そのためのワークショップに先がけて、植物観察会を行いました。
笹戸温泉対岸の下流側にある矢作自治区水辺愛護会の活動地には、「川坊主公園」という名前が付けられています。ここはかつて川の中州で、大きな淵があり、川坊主と呼ばれる大きな鯉がいたという伝説があります。この川坊主は心優しく、たびたび大男の姿に化けて村の仕事を手伝っていたそうです。
川坊主公園ではミゾソバやミズヒキ、ヤブミョウガといった秋の花を観察することができました。ヤマグワの葉がたくさんの健康改善効果を持つお茶になることや、ヤブカンゾウが葉だけではなく花やつぼみもおいしく食べられるお話をしました。一方で、特定外来生物のアレチウリも広がってしまっており、結実前の駆除が望ましいことをお伝えしました。
参加者は昔イタドリや桑の実を食べた思い出話をしたり、百々水辺愛護会で行われているニホンミツバチの養蜂に関心を示されたりしていました。また、川坊主公園を訪れる人が増え、関係人口(特定の地域に継続的に多様な形でかかわる人)、ひいては小原地区に移住してくる人も増やせないだろうかという夢を語られました。(洲崎燈子)