矢作川研究所日記

2020/10/10

古鼡水辺公園愛護会と「管理・活動計画図」ワークショップを開催しました

 矢作川の河畔林整備を行っている古鼡水辺公園愛護会と矢作川研究所で、「管理・活動計画図」ワークショップを開催しました。古鼡水辺公園愛護会は今から27年前、1993(平成5)年に発足した、豊田市で初めての水辺愛護会です。「管理・活動計画図」の作成は昨年度から始まった事業で活動のこれまでをふりかえり、成果と課題を明らかにしたうえで、将来像を描き、それを文章や図面資料として会員や地域住民で共有しようというものです。今回は第一回のワークショップで活動年表を作るとともに、活動地の植物と活用について話し合われました。
 まず、これまでの30年近い活動をふりかえって年表をつくりました。高度経済成長期以降、川と人の関わりが疎遠になり、活動前は川際までぎっしり木や竹が生い茂って人を寄せ付けなかった活動地ですが、竹を切ったことですっかり明るくなり、それまで成長しにくかった木が枝を広げました。会員が持参した昔の写真からは、太陽光が差し込む明るい活動地の様子がわかりました。しかし、現在は木が大きく育ったために日陰が多い状態になっています。また、活動地には若い木があまりなく、世代交代が難しい林になっているため、今後はこれらの対策を練っていく予定です。
 古鼡水辺公園は地区内外の多くの人が利用し、「矢作川筏下り大会」の出発点や矢作川「川会議」の会場としても人々の思い出に残る光景が重ねられてきた場所でしたが、一方で課題もありました。地区外からの利用者のマナー(大音量で音楽をかける、バーベキューごみを置いていくなど)が長く問題となっていたのです。現在、活動地は地域住民の憩いの場として位置付けられています。
 今後は水辺愛護会の皆さんと研究所で現地を見て植生管理について考えたうえでもう一度ワークショップを行い、将来像を描いていく予定です。




2020/09/08

ふるさとの川づくり 岩本川で今年も川学習

ふるさとの川づくり事業を実施している岩本川で、
平井小学2年生(約60人)の川学習が行われ、岩本川創遊会の会員と
研究所が学習をサポートしました。

今年で4年目となる川学習ですが
今回は東京学芸大学の吉冨友恭先生と研究室の皆さんと共に
川における子どもの行動についての調査も行いました。

そのときの様子を『「小さな自然再生」研究会』のウェブサイトのブログで
ご紹介くださっています。ぜひご覧ください。


「小さな自然再生」研究会 サイトはこちらから




2020/08/24

中山小学校で西中山川の生きもの解説


 昨年度に続き中山小学校の依頼を受けて、3年生約100人に西中山川の川や生きものについてお話しをしてきました。
 昨年度は実際に西中山川に行って、川沿いを歩きながら、お話しをしたのですが、川までの道のりは交通量が多い場所もあり、さらに暑さやコロナ等の影響があるため、今年度は屋内での実施となりました。
 それでも、実際の川の様子を今年度の3年生にも知ってほしいということで、事前に担任の先生たちと大人だけで西中山川を探検したのですが、なんと、その時の様子を先生たちがビデオにまとめてくれました。
 実際の体験に勝るものはないと個人的には思っていますが、川との関わりは天候に左右される内容ですし、川には危険も多く潜んでいます。また、安全に川へ昇り降りできない場所であったり、熱中症や新型コロナウイルス感染拡大が懸念されたりといった今の状況下では、このような手法はとても有効なのではないかと思いました。



2020/08/23

ガサガサ動画で予習した高校生が魚類調査を実施

愛知県による高校生環境学習推進事業「あいちの未来クリエイト部」から依頼を受けている講師派遣の第2弾として、8月中旬に川での魚類調査をサポートしてきました。
(第1弾の研究所日記「講師派遣も密を避けて」はコチラをクリック)


このときの様子が、エコリンクあいちの”日記”に掲載され、たくさんの写真付きで紹介されていますので、
詳しい内容は、下のリンクをクリックしてご覧ください。(外部サイトにとびます)
(高校生環境学習推進事業『あいちの未来クリエイト部』 愛知県立豊田高等学校 科学部 第2回調査研究を実施しました!はコチラをクリック)
※エコリンクあいちは愛知県が開設している環境系のWebサイトです。

この日記内に書かれた高校生の感想にもありますが、
この魚類調査の数日前に、
矢作川研究所が作成したガサガサの動画が豊田市公式YouTubeチャンネルで公開されたので、
顧問の先生や高校生たちが予習として活用してくれたようです。
みなさんもぜひご覧ください。
でも、川に行くときは天気予報や川の水位をチェックして、くれぐれも気を付けてくださいね。
(研究所からのお知らせYouTube動画「夏だよ!矢作川で遊ぼう!」を作成しましたはコチラをクリック)



2020/08/16

「ふるさとの川づくり」第二の川として、広沢川で活動が始まりました


 人があまり寄りつかなくなった小川を、地元住民と行政の共働によって、自然豊かな親しみやすい川に再生していく「ふるさとの川づくり事業」。これまで岩本川を舞台に展開してきましたが、第二の川として、猿投町を流れる広沢川でも行うことになりました。手を挙げてくださったのは猿投町まちづくり協議会の皆さんです。



 広沢川は2003(平成15)年から河川改修工事が行われ、2008(平成20)年度から協議会の皆さんが川辺の草刈りを続けてこられましたが、さらによりよい川づくりを目指すことになりました。

 この夏、まずは広沢川を探検しようと自治区との共催でまちづくり協議会が地域の親子を募集しましたが、残念ながらコロナの感染拡大の恐れから中止となり、代わりに広沢川の様子を調べて紹介する「かわら版」を作って地域の皆さんに配布することにしました。まちづくり協議会の皆さんは前の週に草を刈り、前日にはテントを張ってご準備くださいました。

 8月16日、まちづくり協議会の皆さんと研究所員が広沢川に入って川の様子を体感し、生き物を捕まえました。川辺の整備はしていても、川の中に入ることはなかったというまちづくり協議会の皆さんでしたが、青空の下、楽しそうにガサガサをしておられました。





 ガサガサの後は生き物を水槽やバットに移し、研究員が解説を行いました。採れた魚はホトケドジョウ、カワヨシノボリ、カワムツ。川の上流に生息するタイプの魚で、これらは平成14年に研究所が行った調査と同様の結果となりました。他に、サワガニやヤゴなどの生き物も採れました。 



 協議会の皆さんは「意外と深いところがあるね」「今年はいつもより水量が多いな」、「結構生き物がおるもんだねえ」「もうちょっと魚が大きいといいね」「時期をもう少し後にずらせば大きくなるよ」、などと会話も弾んでいました。

 今後は広沢川にまつわる記憶や写真を地域の方に提供していただき、共有したうえで、未来の広沢川の姿を描いていきたいと思っています。