矢作川研究所日記

2016/11/09

職場体験の中学生を岩本川見学にお連れしました

豊田市矢作川研究所には毎年幾人もの中学生が職場体験にきてくれます。

11月9日は美里中学校と猿投台中学校からお1人ずつ、
生徒さんがいらしていました。

そのお二人を岩本川にお連れしました。
「岩本川創遊会」の活動をぜひご紹介したかったのです。

まずは岩本川の最下流、矢作川との合流部へ。
広々した眺めと百々(どうど)貯木場を見てから上流へと足を進めます。



7月に「川づくり体験会」、8月に「岩本川探検隊」を行った岩本川。
水は常に流れており、例年のごとく台風もありました。はてさて、どんなふうに変わっているかでしょうか…?


川に降りやすいように石を置いた、仮設の足場です。「川づくり体験会」では子ども達も石の間に砂を一生懸命入れていましたが、砂が流された部分の石がグラグラしていました。
中学生は「砂を入れたほうがいいですね」と意見を出してくれました。


そして魚道です。石で囲んで作った、水を湛える「プール」の数が減っています。石が崩れて流されてしまったのですね。運ぶのに苦労した重い石も、増水すると軽々と動いてしまうことがよくわかります。魚がちょっと上り下りしにくくなってしまったと思います。またみんなで相談してよい方法を考えなくちゃ!この試行錯誤こそ、「川づくり」の“肝”ですね。

そんなことをお話しながらの現地見学。
中学生のお二人は話を熱心に聞き、意見を述べてくれました。



2016/08/20

岩本川探検隊を行いました(岩本川ふるさとの川づくり)

 真夏の青空のもと、扶桑町の扶桑公園に、手に手にタモ網を持った40人の親子が集合しました。昨年二度の「岩本川探検隊」に続く「岩本川探検隊2016夏」、今回は川遊びだけでなく、7月に地元のみなさんで行った「川づくり」の効果も見たいものです!(参考:2016/07/17日記)
 受付では、子ども達の遊び心をふくらませるための楽しいしかけ、「ikimon GO!」のプリントが配られました。魚やヤゴ、カエルなど、川で見られる生き物の写真にはそれぞれ星が1~5個、付いています。今日は、見つけた生き物の星の数を、家族対抗で競うのです。


 説明を受けて、さあ川へ!7月の「川づくり」でつくった「足場」は大活躍。格段に降り易くなっています。


みんなでごみを拾ったあと、いよいよikimon GO!スタート!参加者はカワムツの稚魚やニシシマドジョウ、ハグロトンボなどを次々に発見し、あちこちで歓声があがっていました。


 そして結果は…?浚渫した区間は生き物の数はやはり少ないようでした。でも、種類数は未浚渫の上流とほぼ同じ。「川づくり」でつくった「生き物のすみか」や「魚が移動しやすい魚道」がいい影響を与えているのでしょうか?
 たくさん星をゲットした3家族に表彰状が渡された後、「楽しかった!」「この川にこんなに生き物がいたとは!」という感想とともに探検隊は終了しました。
 岩本川創遊会はこれからも川の力を生かす川づくり、生き物が豊かで川遊びができる川づくりをしていきます。そのために、長く続く活動の仕組みを構築しようとしています。



2016/07/25

初めての川づくりに挑戦しました

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2015/07/25

岩本川探検隊

良く晴れた夏の日、豊田市扶桑町の岩本川で「岩本川探検隊」が行われました。
「探検隊」は、川の力を活かした自然再生を住民主役で行う「岩本川ふるさとの川づくり事業」の一環。研究所は豊田市河川課、一般社団法人Clear Water Projectとともに、プロジェクトの一翼を担います。
この日は30人ほどが参加。誰一人「岩本川で遊んだことがない」子どもたち、最初は見よう見まねのおっかなびっくりでしたが、生き物を捕まえた途端、笑顔満開!
岩本川にはカワムツやシマドジョウ、ヨシノボリなどたくさんの生きものがいることがわかりました。「近くなのに知らなかった。また、子供といっしょにとりにきます!」と嬉しい感想もいただきました。(吉橋久美子)