No.115 ウツセミカジカ

本種は日本固有種の淡水魚で、河川にある浮石に産卵床をつくり産卵し、ふ化した仔魚は海へ降り稚魚期を経て、再び河川に戻る生活史をしています。食用として、から揚げやカジカ酒として楽しめる肴でもあります。
初春、葵大橋周辺で水生昆虫の調査中に卵塊が採集され、一部を研究所でふ化させて仔魚の観察を試みました。ふ化後3日目には、すでに大きな口が形成され、餌を食べていることも確認できました。
矢作川での産卵場所や仔魚の生態などの記録は少なく、魚類の多様性を保全する上で重要な情報となります。


  • 前へ
  • 一覧
  • 次へ

矢作川の生き物エントリーリスト