No.123 ホロミジンコ

皆さんはミジンコと聞いてどんな形を想像するでしょうか。ミジンコにも種類はあり、日本に約90種が知られています。その中で、特に変わった特徴をしたものが、このホロミジンコでしょう。よく見かけるミジンコに比べ、頭が小さいなど変わった形をしていますが、最大の特徴は殻の周りがゼラチン膜によっておおわれている点にあります。さながらタピオカに身をうずめているように見えます。このため、採集時にタピオカのようなものがごろごろしていることにより、いち早くホロミジンコの存在を知る事となります。このゼラチンは自身を手軽に大きくし、食べられにくくなるための工夫と考えられています。
ホロミジンコは寒い地方の種類であるため、愛知県内で珍しく、岡崎市と西尾市にある2つの池で知られるのみでした。昨冬、豊田市三河湖でも生息していることがわかりました。主に冬期に見られるホロミジンコにとって4月は減っていく時期です。おそらく、卵の状態で夏を過ごします。名残惜しいですが、次の冬まで見られなくなります。(今泉久祥)

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