No.152 エピテミア属の一種(学名: Epithemia turgida)

水温が低く、水量が安定した冬期は、川底の石に褐色の付着藻類膜が発達します。矢作川では、冬の付着藻類の主役は珪藻類です。この種は、付着珪藻の中では、比較的大きなサイズをしています。と、言っても、さすがに肉眼では見えません。100~200倍ぐらいの顕微鏡倍率で観察できます。外形はクチビル珪藻(Cymbella属)の仲間と似ていますが、エピテミアはクチビル珪藻と比べると骨組みががっしりした感じを受けます。(内田朝子)


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