No.162 ミナミメダカ

 田んぼの脇の用水路や流れの緩い小川などかつてはどこにでもいた淡水魚です。元々はメダカ1種でしたが、日本各地で地理的な分化が認められ、2012年に兵庫県以北の日本海側に生息するキタノメダカと、それ以外の本州、四国、九州に棲むミナミメダカの2種に分離されました。豊田市内では探せばまだ採集できますが、市の南部を中心に形態のよく似た特定外来生物のカダヤシにずいぶん入れ替わってしまいました。現在、環境省の絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。
 観賞魚で販売されている改良種のヒメダカに対して、クロメダカと呼ばれることもあります。サイズは大きくても4センチ程度ですが結構気が強く、水槽で飼っていると他の個体を攻撃する行動がみられます。


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