No.166 サツキマス

渓流釣りで有名なアマゴは大きくなると海にも下る個体があらわれます。海へ下るのに合わせ体色を銀色に変化させた個体をサツキマスといいます。矢作川ではめったに見ることはできませんが、1999年から10年間にわたり、本種が海から川へ遡上する春から夏に明治用水頭首工の魚道で通過する魚類を調べた調査では、多い年で10尾ほどのサツキマス(全長22〜45cm)を確認しました。サケのように生まれた川に戻る母川回帰の習性はないので、矢作川で生まれたのかどうか出自は不明ですが、少ないながらもサツキマスはいるようです。私も矢作川中流を潜水中に一度だけ銀色になった本種に遭遇したことがありますが、とても精悍でしばらくみとれてしまいました。


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