【矢作川を知ろう】

1953年の久澄橋と木除杭


2019年8月の「広報とよた」の「豊田時間旅行」コーナーに矢作川の写真が掲載されていました。1953(昭和28)年の撮影で、楽しそうに水しぶきを上げて遊ぶ子どもたちと、久澄橋が写っています。 
久澄橋の橋脚の向こうに見慣れない構造物が見えます。「これはなんですか?」と市民から問い合わせがあったと、広報を担当する市政発信課から連絡がありました。
橋の架け替えに伴う工事用の構造物でしょうか。調べてみましたが、この頃の架け替えはなかったようです。では橋の脚元が掘られるのを防ぐためのもの?それならば、こんなに高さがなくてもいいはず。悩んでいたところ、研究員の一人が「木除杭(きよけぐい)」だろうと教えてくれました。洪水時、流木が橋に衝突したり、溜まったりすることを防ぐために、橋脚の上流に設けられる杭だそうです。高さがあるのは増水に備えているためなのだなと納得しました。