季刊誌RIOから 【矢作川のことば】

イモハチポン【矢作川のことば】

 矢作川と人との関わりについて調べていたところ、「イモハチポン※」というおもしろい言葉に出会いました。イモ=自然薯、ハチ=クロスズメバチなどの蜂の子、最後の「ポン」は「ぽんつく=魚とり」のポン。獣や野鳥などの狩猟(鉄砲も「ポン」となる)、キノコや山菜採りを含め、生業ではないけれども、その収穫がお腹を満たし、いくらかの収入にもつながるこれら「遊び仕事」に精を出す人々のことを「イモハチポン」と呼ぶそうです。
 本気で自然に向きあい、恵みを受け取るイモハチポンの人々。彼らがしてきたことを見つめなおすことが、河畔林整備をしている団体の励みになり、川と人との距離を再び近づけることになるのでは…。詳しい方にお話を聴かせていただきたいと思っています。
(吉橋久美子)



※『環境民俗学―新しいフィールド学へ』 p202「イモハチポン」古川彰(山泰幸、川田牧人、古川彰編 昭和堂)
 『月刊矢作川1979年10月号(第31号)』 p18「クマンバチ」新見幾男