季刊誌RIOから 【矢作川の魅力発見】

王滝渓谷【矢作川の魅力発見!】

 矢作川最大の支流、巴川に流れ込む仁王川流域には王滝渓谷と呼ばれる場所があります。仁王川は旧豊田市内で最高峰となる焙烙山や六所山に源を発し、流路延長6.5km、流域面積13.6km2の小河川で、王滝渓谷はその下流部1.8kmに位置し、急落差で流れ下っています。写真は6月1日の朝に撮影しましたが、渓谷沿いに足を踏み入れると、もののけ姫の世界を彷彿とさせるような苔むした奇岩や怪石が見られ、ひんやりとした空気が漂っていました。渓谷の上流部には砂防堰堤によってせき止められた王滝湖があり、当日は貯水量がかなり減少していましたが、流れ込みや湖内にはコイに加えて、カワムツ、カマツカなどたくさんの魚が泳いでいました。この辺りは夏になると表紙の写真のように多くの人々が訪れ、子ども達は川で泳いだり、魚捕りをしたりして賑わっています。秋には紅葉も美しく、四季折々の景色を堪能できます。渓谷の中ほどには「八大竜王宮」と刻まれた巨岩があり、その辺りは蛇淵と呼ばれています。その昔、仁王川流域で毎年のように鉄砲水や山崩れを起こしていた白い大蛇が、美人の娘さんとなって自らの罪を悔いて現れたという言い伝えが残っているそうです。
 渓谷沿いには散策路が整備され、周辺には園地や展望台などもあり、水遊び、巨石巡り、ハイキング、野鳥や植物観察など様々に楽しめます。これからの季節、涼を求めてぜひ足を運んでみて下さい!