2014年矢作川「川会議」が開催されました

5月10日(土)、「矢作川の歴史と人々の暮らし」をテーマに第14回矢作川「川会議」が開催されました。今年の川会議は晴天に恵まれ、220名の参加がありました。豊田市郷土資料館の伊藤智子さんのご講演「古文書・資料にみる矢作川の歴史」では、江戸時代に出水があると鉄砲の合図で役人や集落の人々が集められて水害に対応したことや、竹林による護岸の歴史は江戸時代に遡るといったお話がありました。愛知地名文化研究会、中根洋治さんの「古代からの矢作川」では矢作川周辺に残る、縄文時代に遡るさまざまな遺物や河川工事の痕跡、また子ども時代から暮らす巴川との合流点付近の川の変化などについてお話し頂きました。郷土史研究家の倉地格さんの「川のはなし、あれこれ」では家康公から、倉地さんが子ども時代に川で出会ったユニークな人々まで、矢作川を彩る様々な人物の物語をユーモアあふれる語り口でご紹介頂きました。今回は、豊田市四郷地区に伝わる棒の手と、矢作川の舟運がもとで下流の西尾に伝えられた棒の手の美しい演技も披露されました。恒例の移動水族館も好評で、今や矢作川の同窓会のようになった交流会も多くの参加者で賑わっていました。(洲崎)