第17回豊田市矢作川研究所シンポジウムを開催しました

今年度の研究所シンポジウムは2月11日(土)、「川の力を取り戻す~アユから眺めた矢作川のいま~」をテーマとしてJAあいち豊田のふれあいホールで開催されました。194名の方にご参加いただきました。講演では河川改修がいかにアユの漁獲不振を引き起こすかを、埼玉大学大学院の浅枝隆教授に紹介いただき、矢作川でのアユの釣果と産卵場についての調査結果を中心に矢作川研究所の山本が報告し、そして底生動物からみた矢作川の河床環境について愛知工業大学の内田臣一教授に発表いただきました。パネルディスカッションでは、アユ研究家の高橋勇夫氏に高知県奈半利(なはり)川と北海道朱太川(しゅぶとかわ)での天然アユの保全を重視した取組みを紹介いただいた上で、矢作川で生物が暮らす上で河床環境の問題を流心にディスカッションをおこないました。やや専門的な内容になりましたが、アユをはじめとする水生生物が暮らす上での課題を参加者に知ってもらえる場になったと思います。(山本)