百々水辺愛護会活動地で植物観察会

2021/04/11

 当研究所は、市民による水辺愛護会活動の活性化に向けたさまざまな支援を行っています。百々水辺愛護会では愛護活動活性化のツールとして2017年度からニホンミツバチの養蜂を行っており、研究所はそのお手伝いも行っています。その一環として、活動地に蜜源植物や有用植物、特徴的な植物があることを知っていただこうと、愛護活動の後に植物観察会を開催しました。2年前に同様の観察会を行ったときよりはるかに多い10人ほどの会員さんが参加してくださいました。




 まずは、活動地入口の広場に咲く花々のご紹介をしました。在来種のトウカイタンポポが多いことや、ホトケノザ、クサイチゴ、キランソウなどについてお話ししました。会員さんたちからは「こんなにいろいろな花があったんだな」「全部刈ってしまっていたな」との声が聞かれました。



       ウラシマソウの花


 愛護会の皆さんは、矢作川中流の明るい竹林内に見られるウラシマソウの名前の由来である花の形を観察したり、ヤブカンゾウが山菜であることやオニグルミの実が食用や油の原料になることを学んだり、上流に生えているタラヨウの葉に文字を書いてみたりしながら、春の日差しの下で植物観察を楽しみました。「年間を通じて活動地にどんな花が咲いているか分かる資料を作って欲しい」との声も上がりました。活動地の植物やその利用について、会員の皆さんの関心が深まってきたという手応えを感じることができました。(洲崎燈子)


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