岩本川モデル 川の変化
1.岩本川のこと
<1-1.事業が始まるまで>
岩本川は流域面積約2.5㎢、流路延長約3.3kmの川です。かつては、田んぼ道からそのまま斜面を下りて入れる小川であり、子どもたちが遊んでいました。しかし1972年(昭和47年)の豪雨災害(「ヨンナナ災害」と呼ばれる)で水があふれ、橋も流されてしまいました。その後、コンクリート護岸となりました。
岩本川では流しきれない土砂の上に草が生える形で土砂部分が厚く堆積していました。住民は長く洪水の不安を抱えていました。
2004年6月20日 (扶桑町自治区提供写真)
<1-2.浚渫工事>
そこで、豊田市が、溜まりすぎた土砂を取り除く工事を段階的に進めています。
<工事から一年>
2017年9月18日撮影
浚渫工事から一年以上経ち、上流からの土砂が溜まりつつあります。これからは、土砂が流れやすい川の形にする※ことや、水制工を入れること、人が川に入って土砂を踏み、草が繁茂しないようにすることで、かつてのような土砂の溜まりすぎを防いでいきます。
※瀬や淵があると、流れが蛇行し、土砂が堆積しにくい川になります。
<1-3.川づくりのこと>
岩本川はホトケドジョウを含む三種類のドジョウが生息するなど、たくさんの生き物が棲んでいます。浚渫によって、棲みかとしては単調になってしまう川を、再び生き物が棲みやすいように、流れの速さや水の深さなどの変化に富んだ川にしていくことを「川づくり」としています。
具体例
1.生き物のすみかづくり…石を置いたり、底を掘ったりして隙間や深みをつくる
2.移動しやすいような魚の道(魚道)づくり…段差を低くするために石を置いてプールを何段かつくる
3.人が降りられるような、仮の足場づくり…石を置いて砂を入れる
(以上の川づくり写真は2016年7月17日「川づくり体験会」)
4.置き石等によって流れの方向、速さ、水の深さに変化を持たせる
<変わり続ける川>
川の形はどんどん変化していきます。
◆2016年9月…増水によってプールのいくつかが壊れる
2017年4月…石を組みなおす
岩本川創遊会のみなさんが、大水で壊れた魚道付近を主な対象として石を組みなおしました。
2017年9月…石の置き方を学ぶ
専門家に石の置き方を学び、実際に川に石を置いていきました。川の形はずいぶん多様になってきました。
川づくりは一度で終わるものではなく、春夏秋冬、姿を変える川に合わせてその都度活動していきます。川の自然に添いながら、岩本川創遊会は川づくりを進めています。
