スタッフ紹介 - 小野田 幸生(おのだ ゆきお)

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専門 魚類生態学

プロフィール

1978年  静岡県に生まれる。
2000年  静岡大学理学部生物地球環境科学科卒業。大学在学中にビオトープやレッドデータブックに関する魚類調査に参加し、魚類採集の魅力に取りつかれる。
2010年  京都大学理学研究科修了。博士(理学)の学位取得。礫下の間隙に対するヨシノボリ(ハゼ科魚類)の選好性について研究し、潜水調査の楽しさと研究の基礎について学ぶ。また、近くの大学で実習補佐や自然観察の指導なども行う。
2010年~ 土木研究所自然共生研究センターに入り、ダムからの土砂供給に伴う河床環境の変化と魚類の応答に関する研究を行う。石が砂面からどれくらい出ていればなわばりアユに利用されるかについて、現地調査や水路実験等で検証した。
2020年~ 株式会社応用地質株式会社に入り、環境コンサルタントとして複数の業務にかかわる。河川水辺の国勢調査のほか、オオクチバスの防除やオショロコマの保全について取り組んだ。
2022年~ 豊田市矢作川研究所の研究員(併任)となる。
2023年~ 豊田市矢作川研究所の研究員(専任)となる。

研究の方向性

 大学時代にある先生に「ふわふわした河床ではヨシノボリがたくさん採れる」と言ったら、「ふわふわした河床って何?」と返されました・・・。魚類の生息場所を考える時、経験に裏打ちされた感覚的な洞察は重要だと思いますが、それを共有するには数値のような客観的なデータで示すことの大切さを学んだ体験でした。以来、魚類による生息場所利用をどのように数値化できるだろうか・・・という視点で研究しています。感覚的なことを数値としてデータ収集して、わかりやすい形で解析して、魚類の保全に寄与するような研究をしたいと考えています。

論文(査読あり)

・ Sueyoshi M, Miyagawa Y, Onoda Y, Hotta T, Kayaba Y, Nakamura K (in press) Effects of repeated sediment bypassing on stream ecosystems in a Japanese mountainous river. Restoration Ecology.  
・小野田幸生・間野静雄(2023)表層及びその下層の河床材料の粒径に着目したアユの産卵場の評価.河川技術論文集,29,245-250.
・宮川幸雄・小野田幸生・末吉正尚・中村圭吾 (2023)石礫の露出高を用いたダム下流の河床環境を予測・評価する手法. ダム技術,437,14-21.

・溝口裕太・宇佐美将平・八木澤順治・小野田幸生・田代喬・宮川幸雄・中村圭吾(2021)アユの採餌環境を対象とした河床環境数値予測モジュールの開発. 土木学会論文集 B1 (水工学), 77(2), I_559-I_564.
・溝口裕太・宇佐美将平・小野田幸生・田代喬・宮川幸雄・中村圭吾 (2021) UAV による低水路河床の砂被度把握とそれを用いたアユの生息場適性評価モデルの精緻化. 河川技術論文集, 27, 305-310.
・遊磨正秀・小野田幸生・太田真人(2021) 琵琶湖流入河川, 安曇川の河川水位と瀬切れ. 環境技術, 50(3), 142-149.
・谷口智雅・小野田幸生(2020)御嶽山南麓の王滝川中流域における河川環境.陸の水, 87, 45-52.
・宮川幸雄・小野田幸生・中村圭吾 (2020) 河床環境評価に資する石礫の露出高の簡易予測手法の改善と複数河川への適用による改善効果の検証. 土木学会論文集 B1 (水工学), 76(2), I_1333-I_1338.
・小野田幸生・宮川幸雄・中村圭吾・萱場祐一 (2020) 河床生息場評価の低コスト化に向けた石礫の露出高の簡易予測モデルの複数現場への適用による精度検証. 河川技術論文集, 26, 271-276.
・坂本貴啓・鶴田舞・小野田幸生・中村圭吾・萱場祐一 (2020) 水辺空間整備における合意形成までの人的・時間的投資量の定量的分析の試み. 河川技術論文集, 26, 235-240.
・宇佐美将平・八木澤順治・溝口裕太・小野田幸生・田代喬・宮川幸雄(2020) 対照的な河床環境を有する流路におけるアユの生息地適性評価モデルの構築とそれに基づく予測精度の比較による河床環境の重要性の検討. 河川技術論文集, 26, 361-366.
・宮川幸雄・小野田幸生・大槻順朗・中村圭吾(2019)河床粒径分布を用いたダム下流におけるカワシオグサ定着リスクの簡易評価手法.水工学論文集,75(2):I_505-I_510
・宮川幸雄・小野田幸生・末吉正尚・中村圭吾(2019)ダム下流の環境評価を目的とした石礫の露出高の簡易予測手法の開発.ダム技術,396:24-31
・小野田幸生・永山滋也・高岡広樹・原田守啓・加藤康充・高木哲也・萱場祐一・中村圭吾(2019)バーブ工によって創出された微環境に応じた魚類群集.河川技術論文集,25: 393-398


・ Onoda Y, Sueyoshi M, Miyagawa Y, Kayaba Y, Nakamura K (2019) Changes in gut contents of Japanese dace accompanying with sediment addition using the sediment bypass tunnel of Koshibu Dam. In Proc. 3rd International Workshop on Sediment Bypass Tunnels
・ Sueyoshi M, Onoda Y, Miyagawa Y, Kayaba Y, Nakamura K (2019) Temporal changes of aquatic insect assemblages by sequential sediment additions through a sediment bypass tunnel. In Proc. 3rd International Workshop on Sediment Bypass Tunnels
・ Miyagawa Y, Onoda Y, Sueyoshi M, Kayaba Y, Nakamura K (2019) Estimating the effects of sediment from a bypass tunnel on the management of attached algal biomass. In Proc. 3rd International Workshop on Sediment Bypass Tunnels
・ Hotta T, Onoda Y, Miyagawa Y, Sueyoshi M, Kayaba Y (2018) Relationship between exposure height of stones and feeding behavior of ayu in a large experimental flume. In Proc. 12th International Symposium on Ecohydraulics
・小野田幸生・堀田大貴・萱場祐一(2018)土砂供給に伴う河床環境変化の評価に向けた露出高による石礫の埋没度の定量化.河川技術論文集,24: 343-348
・宮川幸雄・小野田幸生・萱場祐一・角哲也・竹門康弘(2018)土砂供給で変動する河床の石礫の露出高を予測する方法の提案.河川技術論文集,24: 83-88


・Mori T, Onoda Y, Kayaba Y (2018) Geographical patterns of flow-regime alteration by flood-control dams in Japan. Limnology, 19(1): 53-67.
・Mori T, Miyagawa Y, Onoda Y, Kayaba Y (2018) Flow-velocity-dependent effects of turbid water on periphyton structure and function in flowing water. Aquatic sciences, 80(1): 1-12.
・ Mori T, Kato Y, Takagi T, Onoda Y, Kayaba Y (2018) Turbid water induces refuge behaviour of a commercially important ayu: A field experiment for interstream movement using multiple artificial streams. Ecology of Freshwater Fish, 27(4): 1015-1022.
・Harada M, Yanda R, Onoda Y, Kayaba Y (2017) Swimming fish habitat evaluation concept focusing on flow characteristics around the roughness layer in streams. E-proceedings of the 37th IAHR World Congress
・ Onoda Y (2016) Rediscovery of Japanese charr in the Denjogawa River and its tributary in 2016 after a disturbance from the Ontake Landslide in 1984: significance of a tributary as a refugium from disturbance. Rikunomizu (Limnology in Tokai Region of Japan), 74: 29-34
・ Onoda Y, Kayaba Y (2016) Comparison of fish fauna in a river that received pyroclastic flow from the volcanic eruption of Mt. Ontake in 2014 with that in neighboring rivers. Rikunomizu (Limnology in Tokai Region of Japan), 74: 23-28
・加藤康充・小野田幸生・森照貴・萱場祐一 (2015) 河川での低濃度濁水の発生に対するアユの反応事例:野外における河川区間スケールでの実験.応用生態工学,18(2): 155-164.
・藤森琢・大石哲也・小野田幸生・尾崎正樹・萱場祐一 (2015) 緑化ブロックの特性が護岸周囲の景観との調和に及ぼす影響.土木学会論文集G(環境)71: 117-124.

・小野田幸生・井上正男 (2015) 魚のかたちを見比べることから始める自然体験学習の教育効果と課題.陸の水70: 1-8.
・原田守啓・小野田幸生 (2015) 河床の見方をめぐる新たな展開:特集を企画するにあたって.応用生態工学18: 1-2.
・原田守啓・小野田幸生・萱場祐一(2014)粗粒化した石礫河床への土砂供給が遊泳魚の空間利用に及ぼす影響に関する一考察.水工学論文集70(4):I_1339-I_1344.
・小野田幸生・萱場祐一(2013)石礫河床への大量の覆砂が魚類生息密度に及ぼす影響について.河川技術論文集,19: 525-530.
・森照貴・小野田幸生・宮川幸雄・加藤康充・萱場祐一(2013)ダム下流域における濁水の発生状況と堆砂対策に伴う高濃度濁水が付着藻類に及ぼす影響.ダム技術,324:27-34.
・久米学・小野田幸生・根岸淳二郎・佐川志朗・永山滋也・萱場祐一(2012)木曽川氾濫原水域における特定外来生物ヌートリア(Myocastor coypus)によるイシガイ科二枚貝類の食害.陸水生物学報,27: 41-47.
・小野田幸生・佐川志朗・上野公彦・尾崎正樹・久米学・相川隆生・森照貴・萱場祐一(2011)流速の増大がオイカワによる水際の緩流域利用頻度に及ぼす影響.河川技術論文集,第17巻,197-202.
・大石哲也・小野田幸生・萱場祐一(2011)人工藻を用いた湖岸域再生可能性について―人工藻による水質改善実験とその活用―.土木学会論文集G(環境),Vol.67,No.6(環境システム研究論文集 第39巻),Ⅱ_523-528.

・ Onoda Y, Maruyama A, Kohmatsu Y, Yuma M (2009) The relative importance of substrate conditions as microhabitat determinants of a riverine benthic goby, Rhinogobius sp. OR (orange form) in runs. Limnology 10:57-61.
・Kohzu A, Tayasu I, Yoshimizu C, Maruyama A, Kohmatsu Y, Hyodo F, Onoda Y, Igeta A, Matsui K, Nakano T, Wada E, Nagata T, Takemon Y (2009) Nitrogen-stable isotopic signatures of basal food items, primary consumers and omnivores in rivers with different levels of human impact. Ecological Research 24:127-136, DOI 10.1007/s11284-008-0489-x(第10回Ecological Research論文賞)
・Maruyama A, Onoda Y, Yuma M (2008) Variation in behavioural response to oxygen stress by egg-tending males of parapatric fluvial and lacustrine populations of a landlocked goby. Journal of FIsh Biology 72:681-692, doi:10.1111/j.1095-8649.2007.01758.x,
・Maruyama A, Yuma M, Onoda Y (2004) Egg size variation between the fluvial-lacustrine and lacustrine types of a landlocked Rhinogobius goby in the Lake Biwa water system, Ichthyological Research 51: 172-175.
・小野田幸生(1998)吉田川のホタル幼虫の調査―ホトケドジョウの分布をあわせて.静岡淡水魚研究会会報「ざこ」 14:11-14.

論文(査読なし)

・白金晶子・小野田幸生(2023)矢作川中流の瀬における再生事業に対する底生動物の応答.矢作川研究27:19-26
・末吉正尚・小野田幸生・森照貴・宮川幸雄・中村圭吾(2018)ダム下流生態系の再生を目指して~流況・土砂と河川生物の関係性~.土木技術資料 60-11: 18-23
・萱場祐一・森照貴・小野田幸生・宮川幸雄・末吉正尚(2016)ダムからの土砂供給が下流河川に生息する水生生物に及ぼす影響・効果の予測・評価手法の提案.土木技術資料58-10: 30-35
・小野田幸生(2016)酸っぱいはなし―琵琶湖 湖西地方のフナずしと日本酒.月刊地理 61-2: 8-12
・宮川幸雄・森照貴・小野田幸生・萱場祐一(2014)濁水に含まれる無機物の堆積が付着藻類の一次生産に及ぼす影響.土木技術資料56-2: 34-37.
・小野田幸生・萱場祐一(2012)水際部の低流速域に対して配慮が必要とされる流速条件とは?―魚類による低流速域の利用に関する水路実験から―.土木技術資料54-5: 6-9.
・小野田幸生・遊磨正秀(2007):土と基礎の生態学 7.魚類生息環境としての河川河床の動態.地盤工学会誌「土と基礎」 55(3): 33-40.

学術表彰

・ポスター賞2件:応用生態工学会第20回大会(東京大会)2016/9/2-5(共著)
・ポスター賞:日本陸水学会第78回大会(大津大会)2013/9/12
・発表賞:応用生態工学会第17回大会(大阪大会)2013/9/21(共著)
・ポスター賞:応用生態工学会第17回大会(大阪大会)2013/9/21(共著)
・論文賞: 10th Ecological Research Award 2010/3/18(共著)
・ポスター賞:第13回応用生態工学会(埼玉大会)2009/9/25-28
・ポスター賞:ELR2008(福岡大会)2008/9/20-22(共著)
・ポスター賞:第10回応用生態工学会(東京大会)2006/9/29-10/1
・ポスター賞最優秀賞:第52回日本生態学会(大阪大会)2005/3/28
・ポスター賞:第8回応用生態工学会(東京大会)2004/10/3
・ポスター賞:第51回日本生態学会(釧路大会)2004/8/28

著書

・身近な水の環境科学 第2版(共著).日本陸水学会東海支部会(編),朝倉書店(東京),2022年4月
・土木研究所資料 ダム下流の土砂供給による河床環境への効果を予測・評価する手法~石礫の露出高を用いた簡易予測~(共著).国立研究開発法人土木研究所,2022年3月(ISSN: 0386-5878, 土木研究所資料 第4424号)
・水辺と人の環境学(中):人々の生活と水辺(共著).小倉紀雄,竹村公太郎,谷田一三,松田芳夫(編),朝倉書店(東京),2014
・しずおか自然史(共著).NPO静岡県自然史博物館ネットワーク(編),静岡新聞社出版局(静岡),2010年10月 (ISBN:9784783805489)
・「まもりたい静岡県の野生生物—県版レッドデータブック(普及版)」(共著),静岡県自然環境調査委員会編,羽衣出版(静岡)2004年3月 (ISBN978-4-938138-50-9)
・「まもりたい静岡県の野生生物-県版レッドデータブック-動物編」(共著),静岡県自然環境調査委員会編,羽衣出版(静岡)2004年3月 (ISBN 978-4-938138-51-6)

調査風景

(準備中)

競争的資金の獲得状況

・令和2-3年度(2020-2021)年度 WEC応用生態研究助成『流域に火山を有するダム直下の減水区間におけるガス湧出帯の水環境とその影響の解析(2020-3)』1,500千円(分担)
・平成31(2019)年度 河川基金助成事業『総合土砂管理の効果の評価に向けたカワシオグサの生育条件の解明』1,000千円(代表)
・平成31(2019)年度 河川基金助成事業『河床材料の粒径分布を用いた石礫の露出高の簡易予測手法の複数河川への適用による精度の検証』1,000千円(分担)
・平成30(2018)年度 河川基金助成事業『⼈為的な河床操作⼿法に対する⽯礫の露出⾼を⽤いたアユの⽣息場所評価の適⽤』1,000千円(代表)
・平成29-30(2017-2018)年度 WEC応用生態研究助成『御嶽山噴火により攪乱されたダム湖流入河川の水質変遷と河川生物の応答関係の把握(2017-5)』1,500千円(分担)
・平成29(2017)年度 河川基金助成事業『アユの体サイズを加味した石礫の露出高に対する選択性に基づく堆積土砂量の許容値の詳細検討』1,000千円(代表)
・平成28(2016)年度 河川基金助成事業『石の埋没度とアユの食み跡の関連解析による堆積土砂量の許容値の検討』635千円(代表)
・平成27-28(2015-2016)年度 WEC応用生態研究助成『御岳山噴火による火山灰の流入が河川生物の生息状況と生息場所改変に及ぼす影響の解析(2015-2)』1,220千円(分担)
・平成25(2013)年度 WEC応用生態研究助成『粗粒化した石礫河床への土砂供給が流れ場の構造と遊泳性魚類の空間利用に及ぼす影響(2013-02)』940千円(分担)
・平成21(2009)年度 WEC応用生態研究助成『底生魚の生息場所に配慮した土砂還元手法開発に資する、底生魚トウヨシノボリによる礫下土砂選択性の検証(2009-02)』1,000千円(分担)
・平成17-18(2005-2006)年度 (財)クリタ水・環境科学振興財団研究助成『保全生態学に資する河川動態中での微生息場所評価の試み—礫下間隙のモニタリングと底生魚トウヨシノボリの応対—』400千円(代表)
・平成17(2005)年度 WEC応用生態研究助成『流量変動が河床の礫挙動に及ぼす効果:ダム放流量と下流河床微生息場所の関連性の予見(2005-01)』1,000千円(代表)
・平成16(2004)年度 財団法人・日産科学振興財団(理科・環境部門)『河守の役目を果たす川漁師が教える河川の生物と伝統的漁法について』 400千円(分担)
・平成16(2004)年度 財団法人・日産科学振興財団(理科・環境部門)『将来を担う子ども達の川への提言つくりの総合的(先駆的)取り組み−琵琶湖流入河川の真野川での観察会(実体験)を例として−』 400千円(分担)