池野あさこさんは矢作川の上流部、笹戸地区の竹林を整備している「有間(あんま)竹林愛護会」の会員です。初めてお会いしたとき、池野さんは未整備エリアで枯れた竹を割って運び出しておられるところでした。「黒い竹が汚いでしょう。きれいにしとかんとね。」「女性も頑張ってるんですよ。タケノコを出荷したり、祭りで出店したり。地元で仲良く楽しく」と笑顔でお話してくださいました。
次の春、同愛護会が開催した「タケノコづくしの食事会」に参加させていただくと、池野さんがおられました。二人並んで川を見ながら、「川の思い出、川への思い」をお聴きしました。
(聴き取り:吉橋久美子2017年5月28日 豊田市有間町の矢作川の川辺にて)
矢作川の歴史を語る上で欠かせない場所があります。それは、矢作川の物流の拠点として重要な役割を果たした豊田市百々(どうど)町。この百々町で生まれ育ち、先祖から続く川とのつながりや地域の歴史を大切にしておられる今井洋二さんにお話を伺いました。矢作川の流れる音を聴きながら語っていただいている途中、アオサギやキジが川の上を飛び、カワウが魚をくわえて川から飛び立ち、川辺の林から子ギツネが現れるというできごともありました。
(聴き取り 吉橋久美子 2017年10月31日 扶桑公園(矢作川と岩本川の合流点附近)にて)
有我さんは子育て支援グループ「キッズプランナー※」の代表として、10年以上にわたって親子向けの川遊びのイベントを開いておられます。また、市民グループ「矢作川水族館」や「家下川リバーキーパーズ」の一員としても川と人を結ぶ様々な活動を展開。いつも明るくにこやかな有我さんに、その背景にある思いを伺いました。
(2017年8月24日 聴き取り・記事作成:吉橋久美子)
※豊田市の南部にある子育て支援の拠点、「柳川瀬子どもつどいの広場にこにこ」を豊田市と共に運営。
稲武地区は豊田市の北東に位置し、長野県と岐阜県に接する自然豊かなエリアです。
温泉を併設した道の駅として有名な「どんぐりの里いなぶ」のすぐ近くに、明治時代に建てられた民家を移築した「豊田市稲武体験交流施設どんぐり工房」があります。どんぐり工房は、豊田市と合併した2005年から、農林業、食、工芸などの体験プログラムの拠点として多くの人に親しまれています。その体験プログラムの一つに「川遊び」があると知り、活動の核になっておられる村瀬登美さんにお話を聴かせていただきました。
(聴き取り 吉橋久美子2015年10月6日 どんぐり工房にて )
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藤井さんはかつて矢作川漁協の平戸橋支部長という役割を担われ、希少魚類の繁殖に力を注ぎ、依頼を受けた小中学校に出向き子ども達とたくさんの川遊びを行ってきた方です。河畔林「お釣り土場水辺公園」の管理にもご尽力をいただきました。また季刊誌『RIO』No.201では「矢作川の生きもの」コーナーで渡りをする蝶、アサギマダラについてもご寄稿いただいています。
藤井さんのお話には、優しい語り口調の中に固い信念と科学の目を感じました。なかでも子ども達との関わりは微笑ましくも本質的なものでした。
(聴き取り 吉橋久美子2016年7月25日、12月19日)
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