No.184 キマダラカメムシ

2023年08月23日、矢作川研究所の前にある調査道具を洗う場所のコンクリートのたたきで見つけました.大きめな虫がトコトコと歩いているのが目に入ったのです.

渋めのいぶし銀的な色の背面が,薄い黄土色で縁どりされています.しかも背面の尾側には,スイッチのボタンのような黒い模様があります.さらに赤色の小さな模様もデザインとして綺麗な感じです.

WEBで調べるとキマダラカメムシの幼虫のようでした.「キマダラ(黄色のまだら模様は)?」と思っていると成虫にはきれいな模様が入るようで,WEBで見ると確かに名前のとおりだと感じました!(なんとその後,洗い場のシンクの中にいた成虫の写真も撮影できました.幼虫と成虫とではすごい違いです.)

本種は中国や台湾からの外来種で,「地球温暖化に後押しされ,分布域は今後も拡大していくと予想される」とあり,2011年には愛知県からも記録されているそうです.改めて外来種問題に思いをはせた暑い夏の午後の一幕でした.(小野田)

■ 参考文献
・ 友国雅章 監修(1993)日本原色カメムシ図鑑.全国農村教育協会


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