バイカツツジは樹高1~2mになるツツジ科の落葉低木です。この木は森林ボランティアグループ「足助きこり塾」が活動する、市内足助地区の標高約700mの山中にひっそりとたたずんでいました。ツツジ科の樹木には大きい鮮やかな色の花をつけるものが多いのですが、バイカツツジの花は直径約2cmと小さく、色も白く、小さな赤い斑点があります。この可憐な花を梅に見立てたのが、名前の由来です。梅雨どきに咲く花を雨から守るように、大きな葉の下に花がつくのが特徴です。この花や、秋の紅葉を楽しむ用途で、しばしば公園樹や庭木として植栽されています。(洲崎燈子)
*写真は清水紀子氏撮影