No.191 ショウジョウトンボ

成虫は春から秋まで見られ,特に夏場によく見かける真っ赤なトンボです.俗に赤トンボと呼ばれるアキアカネやナツアカネなどの仲間よりも,頭の先から腹部末端まで全身鮮やかな赤色です.赤トンボの仲間に比べ,腹部が平べったく幅広いのが特徴です.真っ赤なのは成熟したオスだけで,メスや未成熟のオスは橙黄色から黄褐色で,地味な色目です.幼虫は池や水田などで生活し,写真のオスも広沢川沿いの小さな池周辺で見つけました.
ショウジョウ「猩々」とは中国の伝説上の動物のようで,能の演目にもあり,真っ赤な装束をまとった酒好きな妖精として描かれていることに由来するとの説もあります.

撮影地:広沢川沿い(豊田市猿投町)
撮影日:2024年8月4日
作成者:白金晶子


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