ハチクは、モウソウチク、マダケとともに「三大有用竹」の一つとされる竹です。矢作川でも見ることができます。ハチクは約120年に一度開花するといわれており、2026年現在、各地で開花が確認されています。めったに見られない機会なので、今回標本として採取してみました。
竹はイネ科の仲間なので、花の構造は他のイネ科によく似ていました。写真にはメモ書きとしていくつか専門用語が出てきますが、「イネ科の花を見るのはなかなか大変なんだな」と眺めてもらえれば十分です。
注目してほしいのは、写真の一番右にある種子になる部分です。ハチクの成熟した種子は長さ約4 mmになるとされていますが、写真にある子房という部分はまだ小さいため、未成熟な種子と思われます。ハチクは開花しても種子をほとんど作らない、あるいは全く作らないともいわれています。そのため、今回このような種子らしき構造を観察できたのは、ラッキーだったのかもしれません。
撮影地:豊田市有間町(採取地)
撮影日:2026-06-19
作成者:野田顕