矢作川研究所日記

2015/12/21

セミナーを開催しました (三橋 俊雄 氏)

「遊び仕事としまつ―持続可能な生き方の再考」京都府立大学名誉教授 三橋 俊雄 氏(2015/12/21)

「遊び仕事」とは「子どもの遊び」と「生業(経済的活動)」との中間に位置する行為だそうです。自分が食べる分だけ捕まえるタコ釣りやモクズガニ捕り、山菜採りやウサギ捕りなどがそれにあたります。この、大人が胸躍らせて自然と対等に向き合う「遊び仕事」こそ自然共生社会への入り口である、として、京都府宮津市での調査事例等をご講演いただきました。また、「しまつ」は素材を大切に使い切る生活哲学だそうです。
会場からは、これらは矢作川流域でもごく自然に行われてきたことだとご発言いただきましたが、ライフスタイルの変化や環境の変化から、若い世代にはあまり引き継がれていないようです。もう一度自然に目を向けるためのきっかけとして「遊び仕事」はとても魅力的に思えました。(吉橋久美子)