矢作川研究所日記

2021/06/28

糸状緑藻の流程分布調査

 地元でアオンドロと呼ばれている糸状藻類の流程分布調査を6月28日から3日間連続で行いました(写真上・中)。矢作川の流れに沿って小渡、富田、広瀬、古鼡、豊田大橋の5箇所で調査しました。糸状藻類が最も多く生えていた場所は、富田と古鼡でした。極めて多く発生すると、川底全面を覆うまでになりますが、今年はそこに達しない状況でした。
 広瀬ではアユの友釣りが解禁になっていましたが、釣人の姿はみられません。しかし、瀬の水しぶきの音がする中、岸辺のヨシ原では、無数のオオシマトビケラが羽を休めていました(写真下)。侵入者である私に驚いたのか、顔や体にバシバシと体当たりしてきます。水面では、羽化したての水生昆虫を求めてツバメたちが低空飛翔し、あっという間に上空に舞い上がっていきます。ツバメのアクロバット飛行は一見の価値があります。初夏の矢作川は生物たちで賑わっていました。(内田朝子)