矢作川研究所日記

2019/02/12

ふるさとの川づくり 小学生が川の流れを学びました

地元住民との共働で「ふるさとの川づくり」を進めている岩本川で、平井小学校2年生が3度目の川の体験学習を行いました。地元の川づくり団体「岩本川創遊会」と矢作川研究所が講師を担いました。
 今回のテーマは「川の流れ」です。3月に1年生と共に行うひな祭りの行事、「流し雛」のリハーサルも兼ねています。
研究員がデモンストレーションとして浮きを流したあと、子どもたちは自分が製作した舟を川に浮かべ,大きな声援を送りました。冬の川は水量が少なく、ところどころで引っかかってしまったり、淀みに停滞してしまったり、水につかったりしましたが、どの舟も無事ゴールまでたどり着きました。







教室に戻り、研究員がこの日の川学習中に撮影した動画を流しながら、川の流れは上から下への一方通行ではないことなどを説明しました。体験直後の解説だけに子どもたちもイメージがしやすかったようです。子どもたちはこの経験をもとに,流れに乗りやすく、沈みにくい形の改良版の舟を製作し、おひな様を載せて流す予定だそうです。流しびな行事が楽しみです。




2019/02/09

シンポジウムでアカミミガメプロジェクトの成果を報告

 今年度のシンポジウムは環境省との共催で開催し、豊田市で3年間取り組んできたアカミミガメ防除プロジェクトの成果報告を行いました。このプロジェクトは、環境省のモデル事業として、生息状況調査や防除体制のモデルづくりを、地域住民、企業、大学、行政の共働で進めてきたものです。
 環境省職員による対策推進事業の紹介と、豊田市の成果報告を経て、プロジェクトに関わった各主体の方々をパネラーとして、このプロジェクトはなぜ共働体制で進めることができたのか、地域の自然環境保全にどう取り組んでいくと良いのかについて意見交換をしました。生物多様性保全のひとつの手段として、外来種対策や自然観察会開催などを通して、地域ごとに身近な自然環境を保全していくこと、そのために各主体の特徴を活かして役割分担し協力していくと良いことなどが話されました。
 シンポジウムでの成果報告も含めて、豊田市で取り組んだプロジェクトの成果は、環境省がとりまとめを行い、全国へ情報発信される予定です。