矢作川研究所日記

2022/06/09

大河原水辺愛護会がマダケの幼竹活用を行いました

大河原水辺愛護会が、マダケの幼竹活用としてメンマ作りと料理を行いました。

水辺愛護会は川への親水性の確保や、景観改善のために密生した竹を間伐したり、草刈り、ごみ拾いなどの整備活動を行っている団体です。整備活動だけではなく、「時には幼竹を食材として利用し、川辺の恵みも楽しみませんか」との研究所が呼びかけに、昨年度から大河原水辺愛護会が応じて下さり、昨年に引き続いて幼竹活用の会が開催されました。

朝8時、同会から7人、見学に来てくださった枝下町矢作川水辺愛護会4人、研究所員2人の合計13人が集まり、まずは活動地へ。50~70センチほどに伸びた幼竹の根元に鎌を入れて収穫し、トラックの荷台に積んでいきます。幼竹に包丁で縦に筋をいれ、皮をむいてから調理室へ。
包丁がサクッと入らない固い部分を除けて、節を抜き、短冊状にきった幼竹を20分ほど茹でました(穂先はもう少し短時間で茹であがります)。茹でた幼竹はメンマづくりと料理に使われました。

メンマ用の幼竹は三つに分けて、それぞれビニール袋をしいた樽に入れ、重石を載せました。樽の一つには30%の塩、他の二つには23%の塩をまぶしました。蔵で2週間程度発酵させてから、干して、乾燥メンマの完成となります。

料理用の幼竹は茹でた状態で完成ですが、試食用に,一部を大河原水辺愛護会の皆さんがごま油で炒め、お酒、砂糖、醤油、オイスターソースや豆板醤、唐辛子などで味付けしてくださいました。一口食べて「おいしい!」と笑顔になるような、大変美味しいおかずになりました。

見学に来てくださった枝下町矢作川水辺愛護会の皆さんも一緒に作業をしてくださいました。調理中も、試食中も、お互いの愛護会や地域の話題、川の話題で盛り上がり、交流の時間としても有意義でした。