2019/06/11
地元住民と行政との共働で「ふるさとの川づくり」を進めている岩本川で、平井小学校の2年生約70人が川学習を行いました。地元の川づくり団体「岩本川創遊会」と矢作川研究所が講師となり、川でのガサガサ(生物の採集)の指導や見守り、教室でのレクチャーを行いました。このような講師派遣事業も研究員の仕事の一つであることから、研究所に職場体験に来ていた中学生3人にも同行してもらい、一緒にガサガサをしながら子どもたちを見守ってもらいました。
今回川学習をした2年生は、1年生の時にも岩本川で川学習を行った子どもたちです。川では、生き物を捕まえた子の周りに他の子どもたちが集まって覗き込む姿があちこちで見られました。また、ガサガサだけでなく、川にあおむけに寝転んでみたり、腕を伸ばして水面に上から滑り込んでみたり、お風呂のように首まで浸かってみたりと、子どもたちは全身で身近な川を楽しんでいました。
教室では、ヤゴやドジョウなど、岩本川でとれた生物について、研究員がレクチャーを行いました。子どもたちは、いろいろな形のヤゴに驚いていました。
2年生は今後も川学習をする予定だそうです。回を重ねることで、岩本川に対して、ふるさとの川として愛着を持ってもらえたらと思います。
2019/06/09
毎年恒例となっている初音川ビオトープでの植物観察会。
初音川ビオトープ愛護会からお招きを受けて、今年も研究員が講師を務めました。
この観察会は、愛護会がビオトープの管理を行うに当たり、
取り除くべき植物と、残すべき植物を確認しようと実施されています。
取り除くべき植物については、今回、これまで除去の対象としてきたネズミムギ、セイタカアワダチソウ、シナダレスズメガヤ、アレチヌスビトハギに加えて、今年になって多く見られるようになったコヌカグサを加えました。
小雨降る中、20数人の参加者と共に、取り除くべき植物を確認し、
時に引き抜きながら、ビオトープを巡りました。
熱心な参加者からは「在来種のヤマハギと外来種の
アレチヌスビトハギの葉が似ていて見分けにくい」という声が上がり、
前者は小葉が丸く、後者は角張っていることを伝え、
みなさんに確認してもらいました。
観察会で得た知識を今後の活動に活かしていただき、
ビオトープがますます地域の人々に愛される場になることを願っています。