矢作川研究所日記

2023/12/28

アユの流下仔魚調査を行いました

流下仔魚に見入る調査員たち

「草木も眠る丑三つ時…」とは夏の怪談のお話ですが、今回は冬のお話です。

場所は志貴野橋、河口から11.6kmの場所でアユの流下仔魚の調査を行いました。通常は,流下仔魚が多く観察される11月中旬に行うことが多いのですが、今回はなんと年末に実施しました(しかも,流下仔魚が捕れやすい時間帯の深夜の調査となりました)。

というのも…どうも、この時期に孵化したアユが矢作川で産卵に参加しているようなのです。そのアユは矢作川生まれなのでしょうか?ただし,この時期にアユの流下仔魚について調査した事例は(ほとんど)見当たりません。

そこで、実際に調べてみようということになりました。流下仔魚のピーク(11月中旬くらい)は過ぎているので、流下仔魚は見つからないか、見つかってもかなり少ないことが予想されます。

実際、現場では流下仔魚らしきものはなかなか見つけられません。そんな中、一つのサンプル瓶の中にそれらしきものが! (その後、もう一つのサンプルでも流下仔魚が現地で確認されました)調査に参加した皆が大喜びです!

一緒に採集された枯れ葉などについていることもあるようで、ソーティングすれば、さらに見つかる可能性もあります。今後の分析の結果が楽しみです。
                                          山本大輔