2020/05/27
阿摺ダム下流(ソジバ)では川底が固く動かなくなり,アユが嫌うゴワゴワしたコケ植物が生え、アユがほとんど釣れなくなりました。このため、2017年、2018年に矢作ダム湖から掘り出して乾燥させた礫を頂き、ソジバに敷いて実験区を作りました。今年もアユやアユの餌となる付着藻類、コケ植物などのモニタリング調査を開始しました。この日は水温17℃を超え、河川調査が心地良いお天気でした。
コケ植物や糸状緑藻が石を覆っています
2017年に礫を敷いた実験区では、2018年までほとんどコケ植物が見られませんでしたが、2019年春頃から元の川底に生えていたコケ植物が侵入し、敷いた礫の上にも生育し始めました。この日の調査では水面からも黒っぽく見える礫があちらこちらに見られ、コケ植物が一段と拡がっていることが確認されました。
コケ植物が川底を覆う割合を確認するため、調査者は水中マスクを付け川底をのぞくのですが,岩と間違えたのか、その背中にはホンサナエが止まり、しばらくそのまま張り付いていました。
川岸のツルヨシにはニホンカワトンボやオオシマトビケラが羽を休め、川の中では羽化間近のコオニヤンマやコヤマトンボも見られました。そして、アユの姿やハミアトも少しですが確認でき、今年こそはたくさんのアユがソジバに遡上してくれることを願うばかりです。
2020/05/25
2020年5月25日&28日
矢作川には、川底にコケ植物がたくさん生えているところがあります。コケ植物の繁茂実態を把握しようと、本流のあちこちでコケ植物を調べています。
これらの日は、矢作川中流(富田町・国附町)でコケ植物を調べました。
この場所では、川幅50m×流れ方向200mの範囲内で約60カ所を観察し、コケ植物が川底を覆う度合いを調べています。今回の春調査は前回行った冬と違い、矢作川の水量が多い時期になり、調査に2日を要しました。強い流れに負けじと川底に這いつくばってコケ植物を観察しました。
コケ植物の多い川底の様子
コケ植物を覆うように糸状緑藻も生えている