No.199 トノサマガエル

 河畔の草地で植生調査をしているとき、突然足元に飛び出してきたトノサマガエル。まるで「撮ってくれ」と言わんばかりにしばらく動かず、こちらが満足した頃に、何事もなかったかのように茂みへ移動していく愛嬌のあるやつでした。
 トノサマガエルは関東には分布していないため、これまで関東で暮らしていた私にとっては、今回が初めての出会いでした。関東でよく見ていたのはトウキョウダルマガエルというよく似た近縁のカエルです。
 トノサマガエルは、ダルマガエル類と比べて、後ろ足の中指が鼓膜に届くことが特徴の一つです。また、斑点模様が繋がることも特徴のようです。
 環境省の「第5次レッドリスト」においてトノサマガエルは準絶滅危惧(NT)に選定されています。そんなトノサマガエルが見られた河畔は、水域と陸域の連続性が保たれた良い場所なのかもしれません。


  


後ろ足の中指が鼓膜(目の左下にある〇)が前足まで届いている。


撮影地:豊田市百々町
撮影日:2026-10-01
作成者:野田顕

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