研究は“段取りが命”

2022/12/21

年の瀬も押し迫った12月下旬のある日、研究所の奥の部屋からガチャガチャと音が。
行ってみると、内田さんと濱野さんが何やら工作中で、よく見ると金属の繋ぎ手にネジを入れ込んでいます。実はこれ、川に透明水路を作って川底の付着藻類の光合成量を調べる研究の“下ごしらえ”で、透明水路のフレームの部品の準備風景の一つでした。


作業中の濱野さん(奥)と内田さん(手前)


透明水路のフレームの概念図


水量の安定しやすい冬季に実験を実施するのですが、かじかんだ手でも水中でパイプをつなぎやすいようにあらかじめネジを少し入れ込んでおくとのこと(少し浮いたネジは手抜きというわけではありません!)。その工夫に感心していると、内田さんからさらに追い打ちが。赤く塗られた繋ぎ手を見せて、「上下方向が分かるように目印も入れている」とのこと。現場での作業を極限まで効率化する努力に驚くばかりでした。


少し浮いたネジ


目印で上下も分かりやすくする工夫


作業中に「料理の下ごしらえと似ている」との話になり、内田さんから「研究は“段取りが命”!」との名言をもらいました。こういう地道な作業も研究の大切な一部だな~としみじみと思いました。 (話し手:内田朝子、聞き手:小野田幸生)


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