犬伏川や飯野川などで流砂量調査を行いました.

2024/03/08

教科書には,「ダムは水だけでなく砂も貯めるため,その下流では流れる砂の量が減る」とか,「ダムの無い支川は砂がそのまま流れるため,本川に対して土砂を供給する」とか書かれています.確かに支川の合流点では砂が堆積していることがあり,土砂を供給していることがイメージできます.では,実際のところ川を流れる砂はどれくらいなのでしょうか.今回(3/7と3/8),ダム下流の本川(矢作川)と2つの支川(犬伏川,飯野川)において流砂量調査を行いました.

流砂量は流砂ネットで河床表層を流れる砂を集めることで計測します.正方形の金枠にメガホンのようにネットが付いていて,サンプルが筒に集まる仕組みです(写真参照).金枠には紐が付いていて,杭などで川底に固定できるようになっています.5分ほど設置しておくと,筒の部分には砂だけでなく色々なものが入りました.透明に見える川の水にも様々なものが混ざっているのだと実感できました.

現在,流砂量を計量すべく乾燥作業中です.予想どおり,本川では流砂量が少ないのか,支川では流砂量が多いのか…結果が楽しみです.(小野田幸生)


飯野川(左)と矢作川(右)の合流点

流砂ネット

流砂ネットの設置状況

採集物


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