矢作川の水温調査

2021/11/05



矢作川の矢作ダム上流から、下流は葵大橋までの区間で、生物の生息環境の基盤となる水温の調査を行っています。矢作川の水は本川にある7つのダムで貯められ、上水道や工業・農業用水として取水された水は矢作川には戻ってきませんが、発電用に使用された水は再び矢作川に戻ってきます。このような複雑な水の流れや出入りにより、矢作川の水温は上流から下流にかけて不連続な変化をしていることが分かってきました。
出水期が終わったこの日、水温を記録している水温ロガーのデータを回収するため、上流へ向かいました。




矢作ダムの上流では写真のように透明度が高く、白い真砂土が堆積した風景が広がっていました。この地点の下流では貯まった土砂の掘削が行われており、川岸に真っ白な砂の山が築かれていました。





矢作第二ダム下流ではカワガラスが水中に潜って、一心不乱に餌を探していましたが、残念ながら獲物を捕らえる姿は見られませんでした。また、水中にはオイカワやニゴイが泳いでいました。この日は4地点のデータを回収し、11月中に残り8地点のデータを回収して、解析を進める予定です。


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