「庭のメダカ池に藻が生えています。何という藻ですか?」

2024/05/09

4月に発行したRio 231号「川の小さな藻、もっともっと知って欲しいな」を見たのでと、藻のサンプルを携え、市民の方が研究所を訪ねてくださいました。
早速、小瓶にはいった藻を顕微鏡で観察しました。拡大された微生物をモニターに映すと、たくさんのアオミドロが現れました。サヤミドロも混在しているのがわかりました。アオミドロは、リボン状の葉緑体が螺旋になっていることで同定できます。サヤミドロは、頂帽とよばれるネジのような筋が入った細胞があります。
しばらく観察していると、何か、忙しそうに動いている動物もいました。ワムシの仲間です。彼らは藻や細菌などを食べていました。このように、小さなメダカ池であっても生物たちが繋がっているのです!
依頼者は、「増えて迷惑だなと思っていた藻でも、顕微鏡で観察してみると、少し可愛く、愛着が湧いてきました」と感想を聞かせてくださいました。
藻は皆さんの身近な場所にも生息しています。「これ何かな?」を見つけたら、わずかな量でOK、ジャムの空き瓶やジッパー付き袋などに入れて研究所へお出かけください。お待ちしています!


顕微鏡で拡大した藻をモニターで確認

アオミドロの一種

サヤミドロの一種


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