初めての川づくりに挑戦しました

2016/07/25

浚渫(土砂の除去)が終わった区間

 平成28年7月17日、作業にはほど良い曇り空のなか、地域の親子と一緒に、川づくり体験会を行いました。
 川づくりの舞台は扶桑町と百々町の間を流れる岩本川。安全性を高めるために、溜まり過ぎた土砂を取り除く工事が行われた後、川の自然再生を地域住民のみなさんと行い、みんなに愛される地元の川(ふるさとの川)づくりをする取組です(詳細はRio No.199 2016年4月号をご覧ください)。
 昨年度の住民懇談会でまとめた岩本川の将来像をもとに、今年度は若手のお父さん方を中心に川づくりの内容を考えてきました。


 川づくりの作業は3か所にわかれ、川に降りやすい足場づくり、生き物のすみかづくり、魚が移動しやすい魚道づくりを行いました。作業の材料にはもともと川にあるような石や砂を使いました。スコップで川底を少し掘ったり、石を積み重ねたりと、まるで遊びのような作業ですが、生き物たちのため、自分たちのためにとみんな真剣です。近所に住んでいながらも初めて岩本川に入る参加者が多かったため、魚とり体験も合わせて行い、岩本川がどんな場所なのか体感していただきました。


 魚道づくりをした場所ではその日のうちに、上流と下流を行き来するオイカワの群れが見られました。しかし、川づくりの効果は、何度かの雨による増水を経て少しずつ明らかになっていくものだと考えています。その過程で石が流されたり砂が溜まったりと自然が本来持つ「川の変化」が見られることでしょう。
 これからどのような川になっていくのかの検証も地域の皆さんと一緒にすすめていきます。次は、8月に川遊び体験と川づくり効果の検証を兼ねた「岩本川探検隊」を開催する予定です。


川づくり作業後の岩本川


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