2024/08/24
付着藻類の観察コーナーでは、水際に足を浸して涼をとりながら、藻に関するお話をしました。最初に、川底は石の表面に生えた藻でヌルヌルしているので、とても歩きにくいことを体感してもらいました。また、ダム下流では、砂や砂利が少なく大きな石ばかりになっている様子も紹介しました。次に、各自、川から拾いあげた石をトレイにのせて、藻の採集体験をしてもらいました。石を歯ブラシで擦りながら、水道水をかけ、藻を洗い流す作業で、調査の気分を味わってもらいました。藻は魚(アユやオイカワ)、川虫(ヒラタカゲロウ)、貝(カワニナ)などの餌としてとても大切であること、川の中で「食う-食われる」の関係で水生生物同士が繋がっていることを身近に感じてもらえたと思います。続いて、ダム下流に多い藻、カワシオグサを紹介しました。カワシオグサは観察時には1 cmに満たない短い長さでしたが(生長期には5~10 cmぐらい)、頭大の石に多く付着している様子を観察していただくことができました。
現場では、藻はヌルヌルしていることが分かっても、どのような種類が生えているのかは、顕微鏡で拡大しないとわかりません。採集したサンプルを顕微鏡で観察するまでの流れで開催できるとよかったのですが...。代わりにというわけではありませんが、エクスカーションで採集した藻を顕微鏡写真で紹介します(内田 朝子)。