ジュズダマの実が実る岩本川で川学習

2024/09/26

扶桑町・百々町を流れる岩本川で、平井小学校 2 年生34人が川学習を行いました。
岩本川は「ふるさとの川づくり事業」(※)が行われた川です。この事業をきっかけに、住民団体「岩本川創遊会」が発足し、地域の皆さんが親しみやすく、生き物がすみやすい川を目指して草刈などを行っています。

岩本川創遊会と矢作川研究所は 2017 年から岩本川での川学習をサポートしており、今年も会長と研究員がガサガサの仕方を伝えたり、生き物の解説を行ったりしました。さらに、今回はなんと、岩本川創遊会の会員のお子さんがお手伝いに来ていました。ふるさとの川づくり事業が行われていた当時、小学生で川遊びを楽しんでいた子がもう大学生になっていて驚きました。

2 年生の皆さんは、川での注意事項やガサガサの仕方を学んだ後、まずは何も持たずに川に入り、川を探検しました。「ここは深い!」「流れが速い!」「ジュズダマがある!」など、発見したことを友達や先生と話しながら川を歩きました。その後、網を持ってガサガサをしたり、箱めがねで水中をのぞき込んだりしました。生き物を捕まえると「見て見て!」と他の人に伝え、嬉しそうでした。








教室に戻り、岩本川で採れた生き物をプロジェクターで大きく映して研究員が解説をしました。



暑さが厳しかったため、川に入った時間は 30 分ほどでしたが、今回も岩本川名物「ドジョウ三兄弟」(ドジョウ、ニシシマドジョウ、ホトケドジョウ)が採れました。ヤゴも、何種類も採れていました。この短い時間にいろいろな種類の生き物が採れたことから、岩本川には多様な生き物がすめる、多様な環境があることがわかります。

子どもたちは質問をしたり、探検ノートに絵を描いたりして熱心に学習していました。
川学習をすることで、子どもたちが岩本川をまちの大切な場所と感じてくれることを願っています。

※ふるさとの川づくり事業:地域の皆さんと市役所が一緒になり、川の未来像を描き、安全安心で、自然豊かで、地域の皆さんに愛され、育まれる川を目指す取り組み。岩本川では2015年度から2018年度まで行われた。
                                  (吉橋久美子)


ジュズダマ(イネ科の植物で、光沢のある実が実る)


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