2016/07/07
溶存(河川水に溶け込んだ)酸素データロガーの設置をおこないました。
川中の食物連鎖の基となっているのは付着藻類です。付着藻類は、矢作川でもアユなど水生動物の重要な餌となっています。近年、矢作川では天然アユがたくさん遡上しているのにアユが釣れません。餌の付着藻類が釣果に関係しているかどうかを調べる目的で、付着藻類の生産力の推定を試みています。昼間、付着藻類は太陽エネルギーを使って光合成をし、有機物を作り酸素を出します。この仕組みを利用して水中に溶け込んだ酸素濃度の変化から付着藻類の生産力を間接的に測るという理屈です。
溶存酸素データロガーは10分間隔でデータを記録するようにしています。雨で川の水が増水し、私たちが調査に入れない時でもデータロガーはデータを記録してくれます。万が一、ロガーが流されたりしないように、川底にしっかりと固定することが重要なので、写真のようなステンレスのロガー設置台を製作してもらいました。この台は30kgありますが、流れないように、ステンレスの杭で川底に止めています。(内田朝子)
2016/06/07
2016/04/24
矢作川久澄橋下流の右岸で竹林の伐採が行なわれました。この場所は川辺に沿って幅約20m長さ約1.2kmにわたって竹が密生しており、洪水時の流下阻害や景観の悪化、河畔生態系への悪影響が懸念されています。
伐採に先立ち、豊田市太田稔彦市長および国交省豊橋河川事務所関健太郎所長から洪水対策としての竹林伐採と河道掘削の必要性についてお話があり、矢作川研究所からは河畔生態系の保全とヒートアイランド対策に向けた竹林伐採の意義を説明しました。
作業にはNPO矢作川森林塾とトヨタボランティアセンターから約100名ものボランティアが集まり、半日をかけて竹を伐採しました。伐採作業は今後も続けられ、その後は河道の掘削が実施されて、対岸の御立公園のように整備されることになっています。(浜崎健児)
2016/03/19
旭の農林会館にて、矢作川上流域の河畔林(川辺の林)で活動する水辺愛護会の活動報告会が行われ、約60名が集いました。
豊田市矢作川研究所から河畔林について紹介をしたあとに、大河原水辺愛護会、縄文の里水辺公園愛護会、矢作自治区水辺愛護会、有間竹林愛護会、小渡セイゴ水辺愛護会による活動報告がありました。
竹の伐採や草刈りなどの活動によって、活動前は見通せなかった対岸が見渡せるようになったこと、会員の方々が子どもの頃に遊んでいた水辺の風景がよみがえったことなどが成果としてあげられました。また、伐採した竹を地域のイベントで用いたり、子どもたちを招いてタケノコ堀りをするなど、地域ごとの個性豊かな取り組みも紹介されました。(吉橋久美子)
2016/03/12
この日は早朝から愛護会の整備活動が行われており、14名の方々にお集まり頂きました。報告会ではビオトープおよび周辺の水質・動植物の調査結果、ビオトープの改修工事、豊田市内の愛護会活動についてお話しました。ビオトープは陸上の動植物が多様で豊かになり、周辺の多くの方々に利用される憩いの場となっている一方、池の中の生物は減少しており、今後の対策が必要であることを報告しました。愛護会の方々からも日々の活動で困っていること、改善点などについてお話し頂き、活発な意見交換が行われました。今後は愛護会の方々と共働で、改修工事前の池のかい掘り調査や木炭による水質浄化活動を計画しています。(白金晶子)