2019/04/24
春といえば、花見やホトケドジョウの産卵期を思い浮かべますが、アユが川を遡上する季節でもあります。
昨年の秋~冬にふ化したアユは冬の間を海で過ごし、春頃に川を遡上してきます。今年は比較的雨が少なく、矢作川の水量も少なかったため遡上への影響が心配されていましたが、海から遡上してくる天然アユは豊田市内に到達しはじめているようです。(山本大輔)
注)この写真は遡上したアユではなく放流されたアユです
2019/03/06
地元住民との共働で「ふるさとの川づくり」を進めている岩本川で、平井小学校2年生と1年生が「流し雛」を行いました。この日の流し雛は、子どもたちが自作した舟に、地域ボランティアの方々に指導を受けて作った雛人形を載せて流し、健康や成長、地域の安全や豊作を祈るというものです。地元の川づくり団体「岩本川創遊会」と矢作川研究所がサポートしました。
2年生は、2月に行った「川の流れ」の学習の際にお雛様を載せる舟を試作し、流し雛のリハーサルを行っています。舟はその時の経験を活かした改良版です。
冬の川は残念ながら水量が少なく、舟はスムーズには流れません。また、川づくりが進む岩本川の流れは多様であることから、舟が逆走したり、草や石にひっかかって止まってしまうこともありました。それでも子どもたちはとても楽しそうに笑顔で舟を追いかけ、無事ゴールをした後は満足そうでした。
年間を通して2年生は4回、1年生は2回、川の体験学習を重ねてきました。
子どもたちは、「川の生き物」「生き物とすみか」「川の流れ」「川に願いを託す伝統文化」など、多くを学んできたことと思います。
授業前の2年生の挨拶にあった「岩本川は平井小学校の宝です」という言葉、授業後の岩本川に向かって全員で伝えたお礼の言葉を聞いて、岩本川が子どもたちの心に刻まれつつあることを感じました。
2019/03/02
今年は早くも梅花も満開、柔らかい日差しの中で14題の発表がありました。学校近くの矢作川で行った研究を発表した高校生は、もっと若い世代も矢作川に目を向けようと呼びかけてくれました。地元企業と協働で研究した高校生は、自然だけでなく社会との繋がりも感じてくれたようです。
自らハンターの資格を取ったという大学生の発表では、野生生物と人との関わり方について具体的な対策を示してくれていました。先輩から脈々と受け継いだ矢作川の特定外来生物カワヒバリガイ調査では、15年間という長期変化を示してくれました。このカワヒバリガイに関しては、寄生虫を初確認したという発表もありました。自然への興味関心の強さは新発見を生み出しますね!
参加者アンケートでは、「矢作川についてより深く知ることができたので良かったです(16歳)」「学校ごとに多種多様の研究に取り組んでいて、とても面白かった(21歳)」「継続は“力”です。毎年楽しみにしています(75歳)」などの回答をいただきました。
自分とは異なる専門分野の発表を聞くことで自身の研究を新しい視点で見ることができると思います。矢作川学校ミニシンポジウムは、異分野の研究のパーツを詰め込んだお楽しみ袋のようでもあります。全ての発表を聞き終えた時には、全員で山頂に辿り着いたような爽快感がありました。
今後、ミニシンポジウムの存在をもっとアピールし、より多くの学校、学生間のネットワークが広がるようにしていきたいと思います。(内あ・吉)
2019/02/12
地元住民との共働で「ふるさとの川づくり」を進めている岩本川で、平井小学校2年生が3度目の川の体験学習を行いました。地元の川づくり団体「岩本川創遊会」と矢作川研究所が講師を担いました。
今回のテーマは「川の流れ」です。3月に1年生と共に行うひな祭りの行事、「流し雛」のリハーサルも兼ねています。
研究員がデモンストレーションとして浮きを流したあと、子どもたちは自分が製作した舟を川に浮かべ,大きな声援を送りました。冬の川は水量が少なく、ところどころで引っかかってしまったり、淀みに停滞してしまったり、水につかったりしましたが、どの舟も無事ゴールまでたどり着きました。
教室に戻り、研究員がこの日の川学習中に撮影した動画を流しながら、川の流れは上から下への一方通行ではないことなどを説明しました。体験直後の解説だけに子どもたちもイメージがしやすかったようです。子どもたちはこの経験をもとに,流れに乗りやすく、沈みにくい形の改良版の舟を製作し、おひな様を載せて流す予定だそうです。流しびな行事が楽しみです。
2019/02/09
今年度のシンポジウムは環境省との共催で開催し、豊田市で3年間取り組んできたアカミミガメ防除プロジェクトの成果報告を行いました。このプロジェクトは、環境省のモデル事業として、生息状況調査や防除体制のモデルづくりを、地域住民、企業、大学、行政の共働で進めてきたものです。
環境省職員による対策推進事業の紹介と、豊田市の成果報告を経て、プロジェクトに関わった各主体の方々をパネラーとして、このプロジェクトはなぜ共働体制で進めることができたのか、地域の自然環境保全にどう取り組んでいくと良いのかについて意見交換をしました。生物多様性保全のひとつの手段として、外来種対策や自然観察会開催などを通して、地域ごとに身近な自然環境を保全していくこと、そのために各主体の特徴を活かして役割分担し協力していくと良いことなどが話されました。
シンポジウムでの成果報告も含めて、豊田市で取り組んだプロジェクトの成果は、環境省がとりまとめを行い、全国へ情報発信される予定です。